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「終わり」から考える結婚式

昨年、終活カウンセラーの上級検定を取得しました。

結婚式の仕事を長年やってきて気づいたこと。それは2人の結婚式を考えるとき、結婚式当日のことよりもその後の未来をどう生きていきたいか、どう過ごしたいかにフォーカスすることが多く、それって「終わり」を見据えた考え方だなと。

それもあって「終わり」をもっと知るために創業140年の老舗葬儀社にも密かに修行に出向いたり、終活カウンセラーの上級まで取得していたわけなんですが、終活のひとつでもあるエンディングノートの書き方を学んで思ったのは、やっぱり我が社の結婚式のつくり方(コンセプトワーク)とまったく同じだなぁと。

どのような部分が同じなのかは、後半に詳しく載せたいと思いますが、今回この内容を残そうと思った理由は、終活カウンセラーの同期のグループLINEに入ってきた話。

”先日新型コロナウィルスによって亡くなった方のお葬式、お見送りを私の勤める葬儀社で行いました。総合病院でご遺体は厳重に消毒され、棺に納められ目張りをされて搬送部が搬送しました。
濃厚接触者である奥様と娘さんと打ち合わせを担当させていただきました。保健所の指導でお互いにマスクをし打ち合わせをさせていただきました。残酷なようですが棺のふたを開けて亡くなった方のお顔を見ていただくことは出来ません。お花を入れていただくこともかないませんとお話をさせていただきました。”

”ご家族様はとても冷静で受入れをしていただけただけでも感謝ですと。ご家族の心中を察すると胸が張り裂けそうになりました。葬儀社によっては風評を嫌って受入れを拒否しているところも少なからずあるようです。
大切なご家族とのお別れが突然訪れまた十分なお別れも出来なくなるコロナウィルス感染症。皆さんどうか厳重な感染症予防に努めて下さい。”

そのまま引用させていただきました。
今朝の志村けんさんのニュースでも報道されていましたが、コロナで亡くなられた方とは顔を合わせてお別れをすることもできない。十分な葬式も叶わないという現実にとてもショックを受けました。

結婚式をすることは悪?

コロナ騒動で、期近の結婚式はほぼ延期になりました。悩みの末、家族だけの結婚式を遂行する方もいましたが、バッシングを受けることを怖がり公開することもできず、延期でも遂行でも辛い思いをしている方ばかりで胸が痛いです。

新規の相談も少し減りましたが、
その中でも逆に増えたご相談は、

・結婚式が延期になったが、希望日程がもう空いていないため、式場をキャンセルしなければならず途方に暮れている
・結婚式が延期になったことで、自分たちの結婚式をこのままここでやっていいのか悩み始めた

といった「すでに結婚式場に契約済みだが、考え直したい」という相談。

結婚式は「初めてのこと」であり「一生に一度のこと」だと考える人が多いと思いますが、今回のことで、明日にでも結婚式できるっていう状態まで準備を進めていたのに半強制的に中止または延期になるという経験は「初めての結婚式を一度経験した」という感覚になったのではないかと思います。

こんな時だからこそ自分たちの人生を、生き方を、はじまりの日を、真剣に考え向き合うことの大切さを感じるのだなぁと。そんな風に思いました。

終わりを考えるのに、
早いも遅いもない。

終活カウンセラーの試験の中に、誰かにエンディングノートを書いてもらうという課題がありました。同期の方たちは年上の方が多かったのですが、親御さんにお願いしても「自分にはまだ必要ない」と断られてしまい、中々ハードルが高いようです。年齢は、60代〜70代の方でしょうか。

私はまだ30代後半の旦那に頼みました。コンセプトワークをしていることもあり、我が家はすんなりと書いてくれました。
ここでの印象はエンディングノート=「終わり」ではなく、そこには「未来」が書かれているように感じました。若さもあるかもしれませんが、終わりを見据えることは、これからの人生をどう生きていきたいかの「未来」を見据えることだなと。

私も実際のところ、自己紹介の記事にも書きましたが、中学生の時に自分の「終わり」と向き合ったことで「未来」を感じ、高校生になった時にはとても景色が明るくなり、まったく新しい人生が始まりました。

葬儀との違いは、生きていること。

昔、就職活動で一番最初に行った式場の会社説明会で先輩が言った言葉。

人生には自分のために人が集まってくれる最大のイベントが3つあります。
1つ目は、生まれた時。
2つ目は、結婚式。
3つ目は、葬式。
その中でも自分の口で「来てくれてありがとう」と伝えられるのは結婚式しかありません。

この話を聞いて、この会社を受けようと決め、そのまま就職をしました。

この時から葬儀では自分の口では「ありがとう」を直接伝えられないから、結婚式で「ありがとう」を伝えられるといいな。と考え始めていたのだと思います。


結婚式がもしも「最後」だったとしたら何を伝えたいか。

極論すぎるかもしれませんが、最近は「死」を身近に感じるニュースが多いからこそ、この考え方はリアルかもしれません。


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コンセプトワーク
一番最初にやるのは「人生の棚卸し」

またこんなことを言うと嫌われるかもしれませんが(←あ、このワードよく使います。なぜなら自分は基本嫌われてるという考え方が癖になってしまっているためです。嫌いでも好きでもスルーしてください笑)
「自分さがし」の旅をする人って自分を探していないんじゃないか?って思っているタイプです。「自分さがし」ではなく「自分づくり」をしにいっているのでは?と。今までの自分が好きではない又は変わりたいと思っているから新たな自分をつくりに、なりたい自分になるために、旅するんじゃないかと。

ただ、自分さがしはとても良い。自分のことって案外、自分が一番わかっていなかったりするからコントロールも難しい。自分を知ることで楽になることも多いし、考え方もまとまるので、とても良いことだと思います。

それをこれから2人で生きていこうとするカップルは、お互いの人生を知ることで価値観や大切にしていること、考え方の癖やその価値観が生まれた理由などを知ることで、これからのビジョンを描きやすいと思います。

結婚も仕事もビジョン思考が大事

コンセプトワークと言っているくらいなので、目的は「コンセプト」をつくることなんですが、ここで言う「コンセプト」というのは、ウエディングテーマとかではなく、どちらかというと「家訓」に近いです。

家訓は、社訓も一緒で、大事なのは「ビジョン」。そのためビジョンづくりにフォーカスしたつくり方を行っているので、「結婚式でやりたいことはなんですか?」よりも「結婚式で誰に何を伝えたいですか?」とか「何のために結婚式をやるんですか?」といった質問が多くなります。何なら「なんで結婚するんですか?」は必須項目です。

自分をまとめる。
2人をまとめる。
未来を見据える。

自分をまとめて、2人をまとめたら、最後は未来を見据える。どんな家庭を築きたいのかにフォーカスを当てて、聞いていくと、その時には「この人はなんでこう思うのか?」をお互いがすでに理解している状態になっているので、結婚式でやるべきことがすんなりとまとまっていきます。

この質問の流れも、しっかり考えてつくっているので、コンセプトワークやってみたいっていう方は気軽にご連絡ください。コロナ期間中は、結婚を控えているカップルであれば我が社のお客様でなくても無料で提供します。(コンセプト提案は我が社のお客様のみとさせてもらいます...ただ、やるだけでもだいぶ楽しいと思います)
*結婚はするけど結婚式はしない方や、LGBT+カップルでも大丈夫ですよ。


↓4月中は会社をお休みにするので、LINEからご連絡ください


最後に

志村けんさんの追悼特別番組を見ながら「こんな時代もあったんだ〜」とか「これ全盛期のやつ!懐かしいな〜」とか思いながら、笑って、笑ったら、泣けました。
そしてその度に不思議な感覚になったことが違和感だったけど、最後の高木ブーさんが「志村は死なないんだよ」の言葉でなるほど〜。だからか。と納得しました。

ちょっと似た気持ちになった結婚式があり、この結婚式のことは絶対伝えていきたいと思っているので、次回ご紹介させていただきたいと思います!


最後まで読んで頂きありがとうございます☺︎*


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