晴れ、ときどき台風 (第四回) 「構造的円安論」 居林 通
貿易収支と経常収支を比較すると
経常収支がより大きな範囲をカバーするのはご存じの方も多いと思います。 問題は、為替に与える影響(円がドルになる量、ドルが円になる量)が貿易収支と経常収支では全く異なることです。 今回は、意外に中身を見ることの少ない、「経常収支」が為替市場に与える影響を理解して頂き、なぜ私が「構造的円安論」を唱えているのかをお判りいただければ幸いです。
貿易収支はモノの売買の結果であり、貿易収支に「サービスの売買」と「投資」と「投資収益」を含んだものがおおむ