なかの日本成長ファンド 9月マンスリーレポート①(2024年8月末基準)
本noteの内容は毎月発行しているマンスリーレポートと同一のものとなっています。マンスリーレポートはPDFでもご覧いただけます。
https://nakano-am.co.jp/wp-content/uploads/2024/09/mr_njgf_2409.pdf
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中野晴啓からのメッセージ
8月初めの国内株急落と円高急進行は、7月末に実行された日銀の利上げがマーケットにとってはネガティブサプライズだったことを主因とした株式市場の過剰反応で、振り返れば日本株にある程度限定された動きだったと言えます。
とは言えこの市場激変によって、日銀のゼロ金利政策→円安→株高という、言わば投機筋に都合良いサイクルは終焉を迎えたわけです。ここから金融政策のベクトルが、日本の利上げ方向と米欧の利下げ方向のコンフリクトを前提とした円安水準の修正、殊に日本のマクロ経済に与える影響を反映して、国内株式市場の価格水準が定まって行くと同時に、円高への是正環境下でも底堅い業績を示す、強い企業の「見える化」が顕著になることでしょう。
短期的な景気動向にも、目先の相場環境にも揺るがず、安定した事業価値拡大を実現して行ける企業がクオリティグロースです。グローバルに定着し恒常化するインフレ前提社会において、インフレ経済を所与として克服し、安定して事業成長機会に出来る強い企業が、これからの株式市場の価格形成を先導して行くはずで、クオリティグロースを標榜する本格アクティブ運用が本領発揮しやすい環境になって来ました。
そこを楽しみにワクワクと、長期投資をご一緒してまいりましょう!
ポートフォリオマネージャー山本潤より
「日銀ショック」で誘発された円高が日本株安を引き起こし、8月は暴落で始まりました。
市場は混乱しましたが、ファンドの保有先の企業価値には大きな変化はありません。とはいえ基準価額が大きく下落したため、8月2日、5日そして6日の3回に渡り「市場の下落は一過性であり心配はない」との趣旨のプレスリリースを出しました。
狼狽売りもあると覚悟しましたがそれは杞憂でした。わたしたちのお客様は真の長期投資家であり、狼狽するどころかこの暴落局面で悠然と買い向かってくださりました。お蔭様で当ファンドは毎日のように過去最高の残高を更新し続けました。みなさまの長期投資家ぶりは実にあっぱれでした。素晴らしいお客様に恵まれたことに感謝しています。
8月は暴落局面で新たに4つの新規銘柄を組み入れることができました。いずれも長期的な展望が持てるクオリティ・グロース企業です。8月は決算発表が多く、中には大きく株価が変動する投資先もありましたが、いずれ企業価値に収れんしていくため、個別投資先の株価動向には一喜一憂しないでくださると幸いです。私たちは運用の高度化を目指しプロフェッショナルとして日々奮闘・精進いたしますが、株式投資である以上、過ちも生じます。長期保有を志すとはいえ、中には見込み違いで売却せざるを得ない場合も出てきます。それを包み隠さず正直に皆さまへお伝えする運用会社でありたいのです。試行錯誤や誠実な運用の先にあるのは理想への共感です。インベストメントサイクルの輪を大きくして、未来の世代によりよい社会を手渡していきたいと考えています。
※コメントの内容は過去の市場環境、運用実績および投資行動であり、将来の市場動向、運用成果等を示唆・保証するものではありません。
※巻末記載の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。
ファンド情報
8月初旬の暴落時にポートフォリオにあった現金を使い新規4銘柄を購入しました。株価が割安になったクオリティ・グロース企業への投資の絶好の機会でした。マンスリーで購入理由についても詳しく書きました。運用部のメンバーコメント欄は、各自が自由に書く方針となりました。メンバーの個性が垣間見えるものになりました。また、エスプールの売却はわたしにとっても残念な出来事でした。定期的な対話があってこそ成り立つのがエンゲージメントです。対話が円滑にできない投資先をそのまま放置することは顧客に対して不誠実な運用になってしまいますので、売却については何卒ご了承ください。(山本 潤)
当ファンドは、特化型運用を行います。
・基準価額及び純資産総額の推移(2024年8月末現在)
基準価額 :10,274円
純資産総額:23億円
※ 基準価額は信託報酬控除後の価額です。
※ 参考指数は「TOPIX(配当込み)」であり、設定日の値を10,000円として計算しています。
※ 純資産総額は、単位未満を切り捨てて表示しています。
・騰落率
・資産の組入比率
なかの日本成長マザーファンド:98.7%
現金等 :1.3%
合計 :100.0%
・分配金実績
ポートフォリオの状況
・ファンド指標
アクティブシェア※:93%
※ファンドの組入れ内容がTOPIXとどれほど異なるかを測る指標です。80%以上が真のアクティブ型ファンドとされています。
・時価総額別比率
大型株:59.6%
中型株:26.2%
小型株:13.0%
現金等:1.3%
※大型株:5,000億円以上
中型株:1,000億円以上、5,000億円未満
小型株:1,000億円未満
※Bloombergの情報を基に作成しております。
※比率はマザーファンドの純資産総額に対する割合です。
・業種別比率
・TOPIXとの差
(→続く)
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投資信託に関するリスクと費用について
https://nakano-am.co.jp/fund/notes/#risks