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アクティブシェアについて

皆さま、こんにちは😊

本日はファンド運用レポートに登場する、「アクティブシェア」について解説します。

動画による解説はこちら↓


アクティブシェアとは?

アクティブシェアとは
ファンドが保有する銘柄・割合と、参考指標が保有する銘柄・割合が、どの程度異なるのかを示す指標です。

参考指標が保有する銘柄を、全く保有していない場合
→ファンドのアクティブシェアは100%💎

参考指標と全く同じ銘柄を、全く同じ比率で保有する場合
→ファンドのアクティブシェアは0%

となります。

つまりアクティブシェアが高いほど、参考指標と比べて別の銘柄、保有比率になっているということです。


なかの日本成長ファンドのアクティブシェア

今回は、なかの日本成長ファンドとTOPIX(参考指標)を例に取り上げます。
下図赤枠で示した通り、2024年3月末時点で、なかの日本成長ファンドのアクティブシェアは95%となっています。
参考指標のTOPIXとなかの日本成長ファンドの組入銘柄比率が、大きく異なるためです。

なかの日本成長ファンドのアクティブシェア


真のアクティブファンド

アクティブファンドへの投資を検討する際、
「アクティブシェアがどのくらいなのか?」
ぜひ注目して下さい。

アクティブシェア80%以上が「真のアクティブファンド」と呼ばれます。
アクティブシェアの高さからもわかるように、参考指標とは違った値動きをしやすく、参考指標へ同時に投資しても分散効果が生まれます。また参考指標の成績に勝つためにも、高いアクティブシェアが必須となります。

一方でアクティブシェアが60%未満のファンドを「隠れパッシブ」と呼びます。
参考指標と比較的同じ銘柄・保有比率となっているため、参考指標と似た値動きをしますし、成績は参考指標を中々超えられません。
高い手数料を支払ってまでそのアクティブファンドを購入する意味があるのか?となってしまいます💦

アクティブシェアの算出方法

少々マニアックなテーマですが、アクティブシェアの算出方法について解説します。

①まず、なかの日本成長ファンドに組み入れられた各銘柄と保有割合、TOPIXが組み入れている各銘柄と保有割合をそれぞれ算出します。

なかの日本成長ファンドの保有銘柄はファンド運用レポートに掲載されています。TOPIXの組入銘柄・比率はブルームバーグより引用しました(2024年3月末時点)。

なかの日本成長ファンドの保有銘柄・比率

②次に保有割合について、銘柄ごとにそれぞれの差の絶対値を算出します。そして算出した絶対値を、全て足します。

なかの日本成長ファンドの保有銘柄について、TOPIXとなかの日本成長ファンドの保有割合の差の絶対値(とってもややこしいですね💦)

両者の差の絶対値(赤枠)を全て足すと、おおよそ97と算出されました。


③次に、TOPIXが保有していて、なかの日本成長ファンドが保有していない銘柄・保有比率について絶対値を算出します。

なかの日本成長ファンドが保有している銘柄についての、TOPIXの保有割合が先ほどわかったので、赤枠の合計を100から引きます。

赤枠を全て足した数字を100から引くと、おおよそ93と算出されました。


④最後に、②と③で算出した数字を足して2で割ると、アクティブシェアが算出されます!

なかの日本成長ファンドのアクティブシェアは95%と出ました。


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました😊

この記事は情報提供を目的として、なかのアセットマネジメント株式会社によって作成された資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。
投資信託は値動きのある有価証券等に投資しますので基準価額は変動します。その結果、購入時の価額を下回ることもあります。
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