なかの世界成長ファンド 10月マンスリーレポート(2024年9月末基準)
本noteの内容は毎月発行しているマンスリーレポートと同一のものとなっています。マンスリーレポートはPDFでもご覧いただけます。
https://nakano-am.co.jp/wp-content/uploads/2024/10/mr_nggf_2410.pdf
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中野 晴啓からのメッセージ
8月初旬の株価急落局面を経て、暫し変動幅の大きな市場環境が続いていましたが、気づけば足元では米株式市場は史上最高値を更新し、日本株も急速なリバウンド。マーケットには再び楽観ムードが広がっていて、まるで泣いたと思ったらもう笑ってるという赤ちゃんの如き変幻ぶり。いかにも相場とはそんな気まぐれなものです。
我々長期投資家は、目先の相場の一喜一憂に付き合う必要はありません。今あるマーケットの楽観は、米FRBが倍速幅の利下げを実行したことで、米景気が下支えされるとの期待の高まりから来る、いわゆる金融相場です。
ところが景気が堅調だとするとインフレ懸念が再度台頭してくる。大統領選の行方もインフレ動向には大きく左右する。もし利下げペースが鈍るとなればマーケットはまたぞろ悲観に傾くか。また、一服した感のある為替の円高修正への動きですが、日銀が年明け再び利上げへの狼煙を上げることになれば、為替水準は大きく反応して動く可能性もあります。
などなどマーケットの短期的な不確実性は気楽に俯瞰しつつ、ステキな企業のステキな事業を気持ちよく支えて行く、王道の長期投資を楽しく続けてまいりましょう!
ポートフォリオマネージャー居林 通より
9月18日に米国のFOMC (連邦公開市場委員会)で、0.5%の金利の引き下げが行われました。予想以上の金利の引き下げでしたが、ドル円は140円付近の水準から逆に円安ドル高となりました。
アメリカの金利が下がるのですから、普通に考えると日米金利差は縮小するわけで、ドルが下落し円が上昇(円高ドル安)になっても不思議ではない状況でした。しかし、実際には160円を超える円安水準から一転して140円までの円高になっていたドル円の為替レートは、140円を底に若干ですが反発(円安ドル高)に動いています。
これは、日本は米国が今後利下げをしても日本よりも高い金利が残るであろうことと、利下げの効果が出るのであれば、2025年後半からアメリカ経済が再度成長軌道に乗ることが考えられ、その場合にはアメリカの金利はやはり日本よりも高い、ということが市場で認識されたのではないかと考えます。
一方で、株式市場は、アメリカに加えて欧州の金融緩和、そして中国での経済刺激策が出たことで世界的に8月上旬の下落から立ち直りつつあります。引き続き、企業収益は堅調に推移しており、なかの世界成長ファンドは世界の高い競争力と高い成長力を兼ね備えた企業に投資を続けてきたいと考えています。
ファンド情報
現在の基準価額は8月上旬の急落から回復過程にあると考えております。為替が円高に振れる局面もありましたが、世界株式は堅調に推移しており、長期的に見れば競争力のある企業に投資続ける投資方針が報われると考えています。9月下旬に発表された中国の経済政策も株価にはプラスと考えています。 (居林 通)
・基準価額及び純資産総額の推移(2024年9月末現在)
基準価額 :10,113円
純資産総額:23億円
※ 基準価額は信託報酬控除後の価額です。
※ 参考指数は「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円換算ベース)」であり、設定日の値を10,000円として計算しています。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・ドルベース)をもとに、委託会社で円換算しています。
※ 純資産総額は、単位未満を切り捨てて表示しています。
・騰落率
・資産の組入比率
なかの世界成長マザーファンド: 95.5%
現金等 : 4.5%
合計 :100.0%
・分配金実績
・基準価額の変動要因(前月末比)
・国・地域別株式比率
・投資先通貨別比率
※「国・地域別株式比率」、「通貨別比率」は2024年8月30日のデータをもとに9月31日現在の投資ウェイトで当社が計算しております。
※その他にはコール・ローン等を含む場合があります。
組入ファンドの概要(なかの世界成長マザーファンド)
1.コムジェスト世界株式ファンド(適格機関投資家限定)
運用会社:コムジェスト・アセットマネジメント株式会社
ファンド概要:世界の企業を対象に徹底したファンダメンタル分析に基づいて、高い利益成長が期待される企業を中心に、集中投資します。
2.コムジェスト・ヨーロッパファンド90(適格機関投資家限定)
運用会社:コムジェスト・アセットマネジメント株式会社
ファンド概要:主としてヨーロッパの企業を対象に、高い利益成長が期待される企業を中心に個別銘柄を選定し、信託財産の成長を目指します。
3.アライアンス・バーンスタイン・エマージング成長株ファンド(適格機関投資家専用)
運用会社:アライアンス・バーンスタイン株式会社
ファンド概要:新興国の企業を中心に投資を行います。景気サイクルによる利益成長ではなく、構造的な成長機会を重視しています。
4.ティー・ロウ・プライス・ファンズ SICAV-グローバル・インパクト・エクイティ・ファンド(クラスS、円建て)
運用会社:ティー・ロウ・プライス・インターナショナル・リミテッド
ファンド概要:主として海外の社会と環境にプラスになる事業を行い、株価が将来にわたって上昇すると期待される企業に投資するファンドです。
5. アライアンス・バーンスタイン SICAV -グローバル・グロース・ポートフォリオ
運用会社:アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
ファンド概要:主として新興国を含む世界各国の株式等に投資します。長期で優れた利益成長を達成する可能性が高い企業に厳選投資します。
組入比率
1=32.7%, 2=27.6%, 3=24.8%, 4=12.2%, 5=1.4%, 現金等=1.4%
<ご参考>
地域の代表的な株式指数の騰落率
為替レートの推移(米ドル/円)
各ファンドの組入上位5銘柄
コムジェスト世界株式ファンド(適格機関投資家限定)
コムジェスト・ヨーロッパファンド90(適格機関投資家限定)
アライアンス・バーンスタイン・エマージング成長株ファンド(適格機関投資家専用)
ティー・ロウ・プライス・ファンズ SICAV-グローバル・インパクト・エクイティ・ファンド(クラスS、円建て)
アライアンス・バーンスタイン SICAV -グローバル・グロース・ポートフォリオ
~コラム~ 株式市場と政治
米国の大統領選挙が近づいてきました。 民主党の候補(ハリス氏)と共和党の候補(トランプ氏)の政策論争が続いていますが、経済政策的にはトランプ氏の方が株式市場としては好意的に受け取られやすく、 ハリス氏は外交の分野でプラスというのが筆者の見方ではあります。
しかし、歴史を振り返ってみると民主党の大統領でも共和党の大統領でも長期的にはアメリカの株式市場には大きな影響を与えていないように思います。 一般的には、政治イベントは株式市場にとっては一時的なインパクトを与えるに留まると考えます。 それよりも、バブルの崩壊や紛争やコロナ禍などの外部 イベントの方が株式市場にインパクトがあったように見えます。
最近、米国ではFEDが0.5%という思い切った利下げを行ったことにより景気後退のリスクを下げよう と努力しています。 世界の株式市場は米国の大統領選挙などの政治イベント、それから今でも続くウク ライナ紛争などをくぐり抜けて成長を続けてゆくと考えています。 (居林 通)
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「運用チームから」、「9月14日マンスリー運用報告会の様子」、「CIO探訪記」は「なかの日本成長ファンド 10月マンスリーレポート③ (2024年9月末基準)」をご覧ください。
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投資信託に関するリスクと費用について
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