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SNSのUIの変化で、「情報」との付き合い方が変わっていく。


多くのSNSやメディアが、レコメンデーション型のUIになってきている。

レコメンデーションというのは、ユーザーのSNS上の行動履歴に基づいておすすめのコンテンツが表示されるというもので、TikTokの台頭を皮切りに多くのSNSが取り入れ始めている表示方法だ。もうほとんどの定番SNSは、ここ2,3年でレコメンデーション型のUIに移行している。


タイムライン型UIに慣れていた私は、なかなかハードな変化だなあと思っていて、個人的に一番使うSNSのTwitterは、設定で「投稿順表示」(=タイムライン形式での表示)ができるので、今はそれを使っている。でも、これもいつかなくなるんじゃないかなあ、と思う。



私たちアラサー世代は、だいたい18~20歳くらいにスマホを持ち始めて、Twitter、Facebook、InstagramといったSNSを、割と流行り始めの段階で使ってきた世代だ。

私たちにとって「自分がフォローした人の投稿が時系列で表示される」という概念は当たり前のものだったし、「SNSとはそうゆうもの」だと思っていた。が、いまやもう時系列で投稿を見られることの方が少なくなっている。

今のティーンはリール文化に生きているので、SNS=タイムラインという概念はないのだろう。「関連したコンテンツ」が延々と画面に映し出される→そこから好きな発信者を見つける、という情報の受け取り方になるんだろうか。


メディアの在り方で、私たちの「情報の受け取り方」は簡単に変わってしまう。私がレコメンデーション型のUIにいまだに慣れないのは、受け取りたいコンテンツだけを受け取れることが出来なくなってしまったからなのだと思う。


従来のSNSは、「フォローをしないとそのアカウントの投稿はタイムラインに表示されない」という仕組みだったので、つまりそれは自分がフォローしている人の情報だけを受け取れていたということになる。

簡単にいうと、これまでのSNSでは、安全が保たれていたのだ。好きじゃない人はフォローしなければ良いだけなので、自分にとって刺激の強いツイートを見かける機会も少なかった。


だけど今のUIでは、知らない人の「っょっょ」な発信もレコメンデーションされてしまうことがある。

いくら”関連”があるといっても、そのアルゴリズムには「私にとって刺激的な投稿かどうか?」までは反映されない。メンタルマッチョではない私は、やはりあまりこのUIに安全性を感じない。

(だけど、時代の変化についていけてない感もあって悔しい。年取ったかな。)


SNSの変化で、情報との付き合い方は変わっていく。情報の受け取り方ひとつで、私たちの心は簡単に右往左往してしまう。ネットの世界でも、自分で自分のメンタルを守っていかなければならない時代なのだとしみじみ感じる。


ちなみにnoteもホーム画面が(やや)レコメンデーション型になってきている訳なのだけれど、「タイトルをクリックして開かなければ読めない」メディアなので、お気に入りだ。

(一方で、「記事」という在り方でない文章メディアも今後出てくるかもしれないかと思うと、ドキドキする。どんな見せ方になるのか、想像つかないけど。それって二十年来の「ブログ」のカルチャーを覆すってことだもんね・・?)


いずれにしても、プラットフォームを使う側としては「前の方が良かった!」と言い続ける訳にはいかないから、どうやったら安全に・楽しく・上手く使えるかを考えながら付き合っていきたい。





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【中野あすかについて】
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