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フリーランス2年目に考えていること(4)「アイデンティティがゆらゆら」

フリーランス2年目に考えていること、連載4日目です。前回の記事はこちら。

今日はガシガシ今の私の頭の中のことを書いていきたいと思っています。クライアントさんから「連載面白いので早く書いてくれ」と怒られました(笑)


自分は何者なのか


最近、「自分は何者なのか」とよく考えています。重いね~!

いつもこういったテーマに悩むと哲学的思考に寄りがちなんですが、今はもうちょっとビジネス方面での「自分は何者なのか」を考えたい時期だなと思っています。


私は個人向けのコーチングサービスの提供を本業にしている個人事業主です。

過去のnoteでも書いていたりするのですが、私の仕事のつくり方は「発信から繋がった方とのご契約」がベースなので、文章から仕事を得る、という働き方をしています。フリーランスの働き方としてはちょっと珍しい部類かも。

実のところ、今の私の仕事の内訳を時間計算で卸すと、コーチングセッションの提供時間よりもこうやって文章を書いている時間の方が長いんです。

比率で言うと、3(セッション):7(文章を書く時間)くらいかもしれません。


だからか、コーチとしてというよりは、ライターやエッセイスト的な意識で働いている時間がかなり長くなってきました。

常に、どう書こう、どう伝えよう、どう表現しようと、書くことに夢中になっている自分が居て、私にとって文章を書くことは、「お客さんと出会うための発信活動」の域を超えつつあります。

文章を書くことが好きすぎて、今年8月には書くことをテーマにしたnoteメンバーシップまで始めてしまいましたし、有料記事の収入もそんなに多くはないですがあります。

友人からも「もう、もはやライター?作家?だよね」と言われるようになりました。


ただ一方で、セッションが始まってしまえばクライアントさんとお話する時間は唸るほど楽しい。だから、「書くことに振り切ってセッション業を辞めたい」という訳でもない。

どちらの自分の在り方も手放せなくて、手放せないからこそ、自分のアイデンティティにゆらぎを感じ始めました。やっていること・やりたいことが、コーチという肩書きにとどまらなくなってしまったのです。


そうして今、「結局私は何者なんだ~~」という問いに行きついてしまった。こうやって書くと、とっても楽しそうな悩みに見えるかもしれませんが、実際はゲロ吐きそうな毎日を過ごしています。


だれかが「こっち」と決めてくれる訳じゃない


私のセッションで求められているのは、コーチングじゃない


そしてまた、私の在り方をグラつかせるのがクライアントさんたちなんです。(悪口じゃない)

この感覚を顕著に感じ始めたのは数か月前からのことで、きっかけはセッション時のクライアントさんたちのとある共通点に気づいたからでした。

実は私のセッションって、クライアントさんたちが自分の話そっちのけで、
「あすかさん、こないだのnote読みましたよ~。あのテーマ面白いですね。」
という言葉から始まることがめっちゃ多いんです。


これまでの私はいつも、

(あなたのセッションなんだからあなたの話で時間を使おうよ~~)

と思いながら、少~しだけ書いた記事のこぼれ話なんかをさせてもらって、
「と、まあ、私の話はいいんですよ!話し過ぎてすいません。さ、あなたの話、しよか?」と仕切り直していました。


しかし、クライアントさんたちは言うのです。

「いや、あすかさん。あすかさんはいつも『すいません、自分の話しちゃいました・・』って謝るけど、僕、あすかさんの話が聞きたいんですよね~」
と。

最初はそれを一人に言われただけだったので「そんな人もいるんだな~」と思っていたのですが、最終的にほぼ全員のクライアントさんに同じことを言われました。そんなことある?


最近は対面セッションも増えてきました


で、結局、私のコーチングセッションは、私自身の話もバンバン話すようなセッションになっていった訳なんですが・・・


実は、一般的に対人支援者(コーチやカウンセラー)が自分のことを語るのはあんまり良しとされてないというか、支援者側が自分の経験をクライアントに語ることって割と難度の高い関わり方とされてるんです。

まあ普通なら、「お前の話など知らん」ってなりますよね。もちろん、スクールでもそう習ってきましたし。

そして私も「そりゃそうだ」と思っていたはずなのに、それをクライアントさんたちは斜め上からぶち壊してきた訳で。(悪口じゃない)


そしてありがたいことに、そんなクライアントさんたちは決して安くないお金を払ってまた次の1年もドウゾヨロシク~と継続契約してくれています。

色々書いてきたんですが、なんというか、クライアントさんからは名前のつかない”関わり方”を求められている気がしています。もはやコーチングという言葉は私たちにとって記号でしかなくなっているんです。


それで、今悩んでいることがあるんですが、コーチングセッションで改めてコーチングをしようとするとなんかヘンな感じになるんですよね。私、コーチングが下手くそになっちゃったのかもしれません。


こないだとても久しぶりに新しく出会った方と体験セッションをする機会があったんですが、「コーチングをしよう!」と思って、あれやこれや頑張ろうとしたら、ほんとにもう、恥ずかしいくらいだだスベリしてしまって。

普段の私、こんなんじゃないんだけどなーと思いながら、「なんか、コーチングよく分かんね」となりました。コーチングしようとしてコーチングしようとするとコーチングがボロクソになるんですよね。


普段のクライアントさんとのセッションは結局、自由に”お話”をしているだけだなと気づいてしまったのです。

「え、それってなに!教えて~」「それ、もっと詳しく聞きたいです」と、私が気になることを質問したり、話してもらうことを促しているだけ。

そこで、クライアントさんが勝手に気づいて、言語化して、動き出している。私のセッションって、そんな場なんですよね。



何と名乗るかは、自分で考えるしかないのかも


ここまで書いてきた通り、文章書いてる時間の方が長いし、クライアントさんとのセッションはコーチングしてない説あるし、コーチという肩書き?職業名?を名乗ることに対して、「ほんとにこれでいいのか?」感がぬぐえなくなってきました。


正直、この違和感に気づきながらもずっとコーチングという言葉を使っていたのは、戦略的な部分もあります。

世の中的にコーチングの認知度は上がってきているし、コーチングの概念を知っている方やコーチングに興味を持ち始めた方にリーチが出来るのはやっぱり有利です。

でも、やっぱりこのズレ感に蓋をすることができなくなっちゃったんです。

といっても、自分にしっくりくる既存の概念が見つからない。

あー、肩書きを自分で考えてもいいのかもしれないなーと思うようになりました。



ちなみに私はどちらかというと、肩書き名を自分でつくるなんて恥ずかしい・・!と思っていた側です。なんか胡散臭いですし。「なんそれ(笑)」って言われるのもなんかヤダし、チャラく見られたくないし。

でも、もう言葉の違和感を無視できなくなってしまったなぁというのが本心で、ああもう!作るしかないかぁ~?みたいな状態に近いかもしれません。


肩書きなんてなくていいじゃん、とももちろん考えたのですが、やっぱり自分が何者なのかを、自分の言葉で説明できるようになりたいなと思うのです。言葉を扱う仕事をしている手前ね。


このnoteを書いている時点では新しいオリジナルの肩書きは全然浮かんでいないので、もうちょっと壁打ちが必要そうだなと思っています。

とりあえずしばらく、言葉が降りてきてくれるまでは、このままで。


それではまた次の回で!もうちょっと連載続けます。Twitter(@nakano_asuka12)でも色々つぶやいてます良かったら見てね。

中野あすか@エルピス面白いですね


【中野あすかについて】

替えの利かない、「ただの話し相手」として。個人でライフコーチをやっております。クライアントさんとお話ししたり、文章を書いたり、ラジオでひとり喋りをしたりしてのんびり生きています。

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