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レインツリーの国 読んだよ。

有川浩さんの本 
レインツリーの国を読んだ感想

難聴者について
特に感音性難聴についてよく調べられていて
誇張がなかったのが嬉しい。

有川さんのような健聴者の人が感音性難聴について
書いてくれてる事がとても心強い。

ひとみという女の子が伸に会う時
難聴を隠して会うとことがある。
わからなくもないけど
これは難聴者が最もやってはいけない事だと思う。

自分でも気をつけなきゃと思う。

相手に失礼になるし、後からでは
後出しジャンケンのようにズルイ
気分を害する人も多い

でもカミングアウトするのって本当に
難しい

勇気を出していっても
ちゃんと向き合ってくれなかったり
意味不明って感じで

『見た目からはわからないよー。話してて普通に感じるよ。』って言われる。

それは私が全神経つかって貴方の声や会話を解読して相槌うったり
汎用性高い合いの手いれてるからなんだけどな汗

カミングアウトしてもひとみと一緒で
やっぱり歩きながらの会話。
カフェやレストランなどの会話は相当困難

聞き取れない

ひとみがメールで見せる人柄と違って
薄ら😁ニヤニコ顔でしか
返せなかったり
初見で空気の読めないズーズーしい女と思われて
しまう辺りも自分のことのようで

泣けた。
ひとみさんに親近感が湧いた。

心の中でひとみへのエールがいっぱいで
頑張れ〜って思いながらハッピーエンドを願って
読み進めていく。


主人公の男の子 伸くん

何にも知らないとこから、難聴者について調べて
真摯に丁寧に、本当に誠実にひとみの障害を理解しようとしていた

涙が出た。

感情的でもあり若いなって思う男性
素敵な人

私の周りには伸くんみたいな人、理解者はいない。

あ、お医者さんと言語聴覚士の人ぐらいはいるかな

耳が聞こえづらいことは知ってても、
日常でそれに毎回毎回 配慮してくれる人なんて
本当に稀。

レインツリーの伸くんは貴重な人

なので途中から私もひとみと同じように
伸くんに恋するように

男気もあるし
優しいし
頼り甲斐もある

難聴者とのコミュニケーションにイライラしながらも
ひとみが好きで好きでたまらない気持ちが
可愛い。

聴覚障害者について
手話で話す人たちと一択しか思い浮かばない人に
是非ぜひ読んで欲しい

聴覚障害を雇用する企業のトップの方
人事、社員の方に読んで貰いたい一冊


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