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マンガに求めるは「人間模様」

私の部屋には本棚が8か所あります。

ジャンル分けとしてはマンガスペースが2か所、小説スペースが1か所、ビジネス・教養スペースが5か所。

マンガスペースには「宇宙兄弟」や「ヘルシング」、「ゴールデンカムイ」などが並んでいます。属性が違うマンガだな、と自分でも思います。

「宇宙兄弟」はとある兄と弟が宇宙飛行士になる人間ドラマだし、「ヘルシング」は吸血鬼を倒す吸血鬼といったバトルもの、「ゴールデンカムイ」はアイヌの埋蔵金を探す冒険アドベンチャー、どれもまったく共通点なんてないように感じます。

しかし、どれも私にとってはサイコーの作品だと思っています。

どの作品も私の退屈を紛らわすだけでなく、私の価値観にさまざまな影響を与えてきたものばかリです。

例えば「宇宙兄弟」からは夢に向かってひた走る人たちの熱意と生き方を学びました。主人公の兄弟は何度も何度も試練の壁にぶつかり、多くの困難に遭遇します。それでもあきらめず、自分の夢を叶えるために自分の力だけでなく周りの仲間の力を借りつつその試練を乗り越えていくのです。読んでいて本当に自分も頑張ろうと思える作品になります。

一方、「ヘルシング」は吸血鬼という化け物と人間の対比が良く描かれていて、人間という生き物の誇りや尊厳とは一体何なのか?化け物と人間はどう違うのか?その点が非常によく描かれていました。「人間」でありながら「化け物」みたいなキャラクターと「化け物」だけど「人間臭い」キャラクターがそれぞれの信念に従って物語は進んでいく様は圧巻です。

最後に「ゴールデンカムイ」はアイヌの埋蔵金を探す、そのさなかに多くの登場人物たちの人間模様が描かれています。ゴールデンカムイの世界観は、ほんわかするような笑いあり、グルメありの日常と、狂った人間の愚かさや残酷さといった非日常な場面が本当に表裏一体に存在しています。人間の生きる世界は一見平和そうに見えても本当に一皮むくと残酷な世界と隣合わせていると実感できる、そんな作品です。

以上のことを書いていると自分は「人間」のあり方が考えさせられるようなマンガが好きなのではないかと思いました。

やっぱり人間が織りなす物語には興味がつかないようです。

この文章を書いて少しスッキリしたな~と思います。

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