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娘が飼うと言ったから

20年以上前のある年の夏、生まれて6ヶ月のラブラドール我が家にきました。
女の子で名前はセロリ。

私は、犬を飼ったことがない。
犬をなぜたり、抱っこしたりしたこともない。
ペロペロなめられるのも嫌、なんか怖い。
お世話なんてとんでもない。
だから、私は犬を飼う事を渋っておりました。

子どもたちはもちろん夫も飼うのは初めてです。
それでも娘の強い願いで家族の仲間いりとなりました。
お散歩とか、お世話するからと条件付きで…。

セロリ中心の生活

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セロリちゃんのお部屋は庭の犬小屋。
大きな小屋なのにあまり気に入らない様子。
気付けば所々噛んでボロボロ。

一歳ならないラブラドールは、ヤンチャ、走りはしゃぎ回る。
ある日、庭で娘と遊んでいるとTシャツを着てた娘の横バラをガブリと噛みついて娘もビックリして大泣き。
セロリは遊びじゃれてのことだったようですが…。

噛まれたけど、犬飼うのをやめるかと、娘に問うと、
『私が飼うと言って頼んだから、飼う』
泣きながら言っておりました。

2度泣きです。

それからは、犬の躾け教室に家族で参加したりし、休日はセロリ中心の生活でした。

セロリは、車乗る事がとても好きでした。
車に乗る時は自分で、ジャンプして勢いよく乗っておりました。
何処でも一緒に遊びに行ける、とでも思ってたんでしょうか。
ジャンプの勢いがすごかったです。

ある冬の夜玄関のドアを、ガタガタドンドンと音がしました。
すると、庭にあった缶をくわえてドアをたたいていたんです。
ビックリ、賢いわあ。ラブラドール。

寒いんだろう今日は家の中に入れました。
次の日からもう犬小屋には、絶対はいりませんでした。
気がついたら我が家のリビングの一畳分が部屋となりました。
フローリング歩く時、滑ってズッコケ、爪のカシャカシャという音。
フローリング歩きにくいんですね。
フローリングは冷たいので、私のTシャツを着せてあげたんですが、
いつのまにか、上手に脱いでるのです。服は必要ないみたいです。

小顔で大きな目アイシャドウドウでもしたような目元可愛い目、
べっぴんのセロリちゃん。

大きくなったので首輪を買いました。
首は太いんですが、顔が小さいので、首輪が抜けます。
ハーネスでないといけません。

気づけば私が虜に。

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愛しくていつのまにか、
私は、セロリにメロメロになっておりました。
犬も人間と同じよう顔が違う事分かりました。体丸太のようでっかい胴体で、おしりしっぽをぶりぶり、当たると結構力強い。
爪も伸びる。
歯磨きもしてあげないと歯槽のう漏になる。
大きくなると人間の大人がするような、うんこをするし、オシッコも。

娘はお散歩もするといっておりましたが、
セロリちゃんの力も強くなったのと、
うんこが大きくて取れないと、
1人では行けませんでした。

セロリも好きな場所や、嫌いな場所あるようです。

ある日、泊まりがけで旅行へ行く事となり、セロリは初めてお留守番。
ペットショップでのお泊まり。
迎えに行くとあからさまにヘトヘト。
寝る場所が変わり、よく寝ていなかったみたいでした。

泊まり先のゲージに入らなくて、事務所にいたそうで、次回からは、お預かり出来ませんと断られました。
セロリは自分は、犬とは思っていなかったんでしょう。
セロリちゃんの泊まれる宿泊先は、自宅で経営でされてるトリマーさん所でお願いしました。
トリマーさんはセロリを好んでくださり、
セロリも大好きな人で好きな場所だなと思うくらい懐いていました。

たまに、家のお風呂場でシャワーしてました。
入る迄の誘導と、上がってからの脱衣所が、びしょびしょで、毛まみれ。

動物病院は、あまり好きでないみたい、予防注射にいくのに、覚えてて中々入ろうとしません。

大型犬としたら、長生きで、元気でした。

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家では、子どもや夫と私が、会話で揉めてたり、会話の気配よくなかったら、必ずまあまあまあというように、ワンワンとなくんです。
不思議!空気よんでるようです。

耳がいい、夫が帰って来たら車の音で分かるようで、
玄関まで誰より先出迎えに行くのでした。
セロリとよんだらちょっと左に首をかしげるんです。
我が家の子、食いしん坊。
散歩は、毎日行かなくても大丈夫。丈夫な子。

怖がりの所もあるのに家を脱走した事も数回、
ハラハラドキドキさせられた事もありました。

14歳のある日突然食いしん坊の子が、食欲がなくなり一週間ほど入院しました。
元気をぶり返しもどってきましたが、やはり帰ってきた次の日からグッタリ、2日ほど横で一緒に付き添ってねました。

その時は娘も就職する歳となっておりました。
2日仕事先の慰安旅行に行っており、
旅行から帰って来るのを待っていたかのよう、
帰ってきた娘の顔みたとたん永遠の眠りに入りました。

家に呼んでくれた娘が帰るまでわ。
と、力振り絞って頑張った、セロリ。
私1人では、抱っこできないくらいラブラドールは大きい。

笑わせてくれたり、心配もさせられ、なだめられたり
一緒に散歩して運動して、ドライブいったり、存在感ありすぎ。
共に成長し充実した日々を共にした、イエローラブラドールのセロリありがとう。

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