個性の時代というけれど。
よく、今の時代は「個性」の時代だと言われます。
それを聞くと僕は
「時代は変わったのか」って思うのです。
そしてもし時代が変わったのなら、「教え」も変わらなきゃいけないと思うのです。
もともと僕らが子供の頃、日本は高度経済成長期。
どの産業も右肩上がりで成長し、資本主義のごとく、大量生産、大量消費が蔓延していました。
そんな時代の その社会で必要とされていたのは
「正しく生産できる人材」の育成でした。
手際よく、それでもって正確に、機敏な動作で
モノを生産していくスキルと労力が日本には必要でした。
だから僕らは「左脳教育」という暗記型の教育を受けてきたのです。
金太郎飴の如く、「教えたことをその通り正確に実行できるように」教育を受けてきたのです。
人と同じようにすることを「いい子の条件」として教えられ、
人と違うことをすることによって「叱られた」、そんな時代です。
人間には「セルフイメージ」というものがあります。
「自分はこんなくらいの人間だ」「自分はこの位置にいる存在だ」
そういう自分の中の「自分の居場所や位置付け」。
それもひとつのセルフイメージです。
例えばアメリカの実験によると、テストでいつも50点くらいの成績下位生徒がある時たまたま運よく90点を採ります。いつもの居場所と違う点数。
彼は嬉しい反面、なんか居心地の悪さを感じて、次のテストでは無意識にいつもの場所、つまり50点付近に行こうとするというデータがあるそう。
反対にイチローのように、子供の頃からメジャーリーガーになっている自分を想像できる人もいる。それはセルフイメージの違いだというのです。
人間のセルフイメージは7歳で20%、15歳で70%、
そして18歳で100%完成してしまいます。
大学を卒業して社会に出た20代前半のそんな若者たちが今、
社会で「個性」を必要とされているなら、
それは新たに「教え」が必要なわけです。
それは新たに「学び」が必要なのです。
そして教える側にも「変革」が必要です。
いつまでも暗記ができる能力を低学年の学びの最上位においていてはいけないと思います。
自分の潜在能力は無限なのだということを教えること。
どんなものにだってなれるという事実。
それをみんなに知ってもらう工程が小学生の低学年から必要だということ。
「自分らしさ」で叱られたってくじけるな。
「らしさ」がにじみ出るくらいがちょうどいい。
もう僕らが子供の頃とは時代が違う。
高度経済成長期と違って「みんなと同じ」じゃ幸せになりにくい時代です。
それはもしかしたら僕がやっているブランディングと考え方の一丁目は同じかもしれませんね。
結果(ゴール)を逆算してブレイクダウンさせる力、組み立てれる能力。
そして結果を想像する力。それは5G時代のビジネスにも個人にも、子供にだって重要なキーワードなのだと思います。
それに気付かせて、教えてあげるのも僕らの役割なのかもしれませんね。
では今日はこのへんで。
またお会いしましょう。
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