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Lyrics #78 これから

三陸復興道路を利用して、気仙沼から久慈まで北上してきた。
三陸道はご承知の通り、仙台から北上するルートは、一部区間を除いて片側一車線の道路で、復興支援の意味合いもあり無料の高速道である。
(E45三陸沿岸道路は、三陸自動車道・三陸北道路・八戸久慈自動車道の総称)

全長は仙台から八戸までで359km、無料区間は333kmとされている。無料区間の長さはうれしいが、この区間の間にサービスエリアはなく、各パーキングエリアには、トイレさえないところも多い。

全長走破となるとかなり長く、ところどころ高所を通っていて、片側一車線の道路を休憩なしで走り続けることは、さすがにこの歳にはきつく、いつも一般道に降りて各地の道の駅を利用させていただいている。

また、この高速道にはそのような利用者を想定してか、道の駅の案内板が全てあって、三陸沿岸の道の駅の魅力にはまっている僕にとっては、たくさんの案内板を見る都度、ここも降りてみようか? と悩まさられるのだ。
(E45三陸沿岸道路の無料区間においては、〈宮城県石巻市〉道の駅「上品の郷」~〈青森県階上町〉道の駅「はしかみ」まで、最寄りの一般道に計18ヶ所の道の駅があります)

今回、また4ヶ所の道の駅を利用させていただいて、あと3ヶ所を残しているが、できれば次の利用で道の駅は一度走破したいと思っている。

以前の作品でも何度かふれたが、この三陸には縁のある方、あった方が多い。毎年この季節になると、無性に訪れたくなる。

人の命も暮らしも、全てを失うという点ではこんな災害は戦争と同じなんだと誰かが言っていたが、震災当初、自分もそう思っていて、地震と海を恨んでいたものの、こうして時を経てみてこの地の人の心模様を察するに、その傷のあとは戦争とは少し違うような気もしている・・・。

いつかまた訪れる時、僕の気持ちもどう変わっているのだろうかと思いつつ、今日の作品をつくりました。



Lyrics #78 これから

母と聴いてた 懐かしい 唄が
カーラジオから 流れてきたわ
遠いあの日が 滲んで 消えて
朝焼けの海 迫って来たの
母と この街で 暮らした日々は
昨日のことのように
不意に 思い出すことも あるけれど
もうアルバムを 開くことができない
これから また 新しい暮らしが
この海と ともに


いつも見ていた 美しい 海が
とても悲しくて 泣いていたわ
遠いあの日も 幻と 消えて
私の心から 遠く消えて
友と この街で 暮らした日々は
昨日のことのように
不意に 思い出すことも あるけれど
もうこの場所で 会えることはないと
これから また 新しい暮らしが
この空と ともに


私が この街で 暮らした日々が
すべて愛だとしたら
心に 灯すことを 続けるわ
もうあんなに 泣き続けることはない
これから また 新しい暮らしが
この愛と ともに

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