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臨床心理士。公認心理師。3児の父親。カウンセラーとして仕事をしながら、大学に勤めていま…

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臨床心理士。公認心理師。3児の父親。カウンセラーとして仕事をしながら、大学に勤めています。どうぞぞよろしくお願いします<(_ _)>

最近の記事

発達とはいのちの包みがほどかれてゆくこと

「子育て」や「教育」ということを考えると、悩みは尽きないのですが、そもそも「人の成長・発達とは何か?」というイメージが変わると、ちょっと気持ちが楽になるような気がします。 「発達」とはなんなのでしょう??? 「発達する」は、英語ではdevelop。 その語源をたどると、velopには「包みこむ」という意味があって、それに「反対」の意味を持つdeが合わさって、de+velopで、「包みをほどく」という元の意味があるそうです。 つまり、人の発達というのは、一つの「いのち」

    • 自分をたいせつに。

      人からなにか言われても、後ろ指さされても、いろいろうまくいかなくても、「自分の気持ちを大切にする」ことがとても大事! 一番よくないのは、自分の感情にふたをしてしまうこと。 感情は、自分が生きていくためのエネルギーだから。 人生はなかなか思い通りに、計画通りにはいかないけれど、それでも自分の心の奥にある、ほんとのすなおな自分の気持ちを偽ってはいけない。 それは最後まで大切にしなければならない。 イタリア映画の 「これが私の人生設計」 自分を生きる勇気がもらえる映画

      • やさしさの値段 - ベーコン一枚、一万円??? 

        昨日の朝のできごとです。 キッチンに行くと、妻がフライパンでベーコンを焼いていました。 いつも僕は自分の朝食は、自分でパンを焼いて、おかずを用意して、コーヒーを入れて、というふうにして準備をしているので、昨日もてっきり、妻はバスケの試合のある長女のためにベーコンを焼いているのだと思っていました。 でも、その場を一旦離れてから、また戻ってきて、パンを焼こうと思って、ふとダイニングテーブルの方を見ると、僕の席の前のお皿の上に、さっき妻が焼いてくれていたベーコンが、プチトマト

        • 超簡単!!5秒でできる心のプチリセット法!!

          みなさんには、日々いろいろなことがある中で、ちょっとホッとしたいというか、リラックスしたいときというのがあると思うのですが、今日はその簡単な方法の紹介です。 すごく簡単な方法で、 それは、イラストのように手首を軽くブラブラさせながら、その動作と一緒に「ブラブラブラブラ・・・」とつぶやき続ける。 というただそれだけです。 なにそれ?と思われる人もいると思うのですが、みなさんも、ちょっと試しにやってみてもらえますか??? 手首を軽くブラブラしながら、 「ブラブラブラブ

        発達とはいのちの包みがほどかれてゆくこと

        • 自分をたいせつに。

        • やさしさの値段 - ベーコン一枚、一万円??? 

        • 超簡単!!5秒でできる心のプチリセット法!!

          緑の彗星 ー 出会えるって奇跡!!

          この間、カウンセリングでお会いしているクライエントさんから、面接中に「先生、緑の彗星って知ってますか?」と聞かれた。 僕は知らなかった。 「この2月の最初の方に地球に一番近づいてきてたみたいで、今度、地球の近くに来るのは、5万年後なんですって。」 クライエントさんの話は続いた。。。 5万年後。。。 僕は絶対この世にいない。 そして、クライエントさんもまた。。。 毎週、当たり前のように会っている面接。。。 でもそれは、決して当たり前のことなのではなく、5万年に一

          緑の彗星 ー 出会えるって奇跡!!

          わたしがわたしを好きになって。。。

          わたしがわたしを好きになって。。。 わたしの感性を信じて、わたしを解き放っていく。。。 失敗したって、いいじゃないか。 それで終わりじゃない。 また次がある。 間違いを繰り返しながら、少しずつわたしたちは、よりよく変わっていくんだ。 長い長い、まわり道をしながら。。。 映画『日日是好日』を見ていたら、こんな言葉が浮かんできました。 とても素晴らしい映画でした。

          わたしがわたしを好きになって。。。

          サンタクロースの本当のプレゼントとは?

          サンタクロースって、不思議な存在ですよね? 真っ赤な服を着て、白いおひげを生やして、プレゼントがたくさん入った大きな袋を背負って、トナカイの引くソリに乗ってやってくるという。。。 架空の人物でありながら、世界中の人が知っていて、特にこどもたちにとってはすごく特別な存在で。。。 では、この世界共通の文化ともなっている、「サンタクロース」って、なんなのでしょう? サンタクロースがわたしたちに本当にプレゼントしてくれるものって、なんなのでしょう? カウンセラーと一人の父親

          サンタクロースの本当のプレゼントとは?

          心も傷つく 脳も傷つく - トラウマとは?

          心理療法やカウンセリング場面をおとずれる人たちは、心がうまくはたらかなくなって、苦しくなってやってこられます。 そして、そういう方たちの背後にあると考えられるのが、「心の傷つき(トラウマ)」です。 でも、「心」は目に見えないですし、直接手で触れることもできないものなので、これまで、「心の傷つき」などというものは存在しないし、「心」は「強い精神力」や「気合い」で、なんとでもなるものだ、と考えられてきました。 「心が傷つく」なんて、それはその人のメンタルが「弱い」からであり

          心も傷つく 脳も傷つく - トラウマとは?

          心が変わる 脳が変わる

          心理療法や子育てをしているなかで、「人が変わる」って、「心が変わる」って、どういうことなんだろう???とずっと不思議に思っていました。 最近「脳」に関する何冊かの本を読んで、「ああ、そうなんだ」と納得する一つの答えが得られた気がしました。 心理学の分野には、「学習」という分野があるのですが、一番有名な実験が、Pavlov(パブロフ)による、何度も繰り返して、肉片と同時にメトロノームの音を聞かされると、やがて犬は、肉はなくとも、メトロノームの音を聞くだけで、よだれを垂らすよ

          心が変わる 脳が変わる

          家族って???

          家族って、なんでしょう??? なんのために、家族というものは、あるのでしょうか??? 理想の家族って、どんなかたちをしているんでしょうね??? 家族の数だけ、家族のかたちはあるのではないかと思うのですが。。。 汚ないところやみっともないところ、ダメなところ、どうしようもないところ。。。 弱さや愚かさ、失敗。。。 そういうものをさらけ出し合って、それでもなんとか身を寄せ合って、一緒に生きていこうとするところ。。。 それがそもそもの「家族」というものの、原形なのでは

          家族って???

          親がこどもにできること。

          親がこどもにしてあげられること。。。 今日、ふと、それはたった一つしかない気がしました。 それはこどもがどんな状態であろうが、なにをしでかそうが、こどものことをどこまでも信じて、決して見離すことなく、寄り添って待つこと。。。 それしかないのではないでしょうか??? 父の日を前に、ふとそんなことを考えました。 ↓ 10歳の娘が選んでくれたTシャツ

          親がこどもにできること。

          Bリーグを見に行って考えたこと。

          こんばんは。 今日は家族とBリーグの試合を見に行かさせてもらいました。 京都ハンナリーズと滋賀レイクスターズの試合でした。 Bリーグの試合を見に行かせてもらうのは2回目で、天気は雨でしたが、コロナ対策が施されたスタジアムの中は、熱気であふれていました。 そして試合を見て感じたのは、当たり前のことかもしれないのですが、選手たちは、いま持てる力をすべて注ぎ込んで、全力のチャレンジを繰り返して、互いにベストを尽くして戦っているんだなあ、ということでした。 そして全力なのは

          Bリーグを見に行って考えたこと。

          おやじカウンセラーのダジャレ的つぶやき5-「話す」は「放す」。

          カウンセリングというのは、「話を聴く」ということによって、心の解放を目指す営みです。 今回は、人はなぜ「話す」と癒されるのか?ということについて、ダジャレを使って、簡単に説明させていただきたいと思います。 ということで、今日のダジャレは、 「話す」は「放す」 です。 「話す」ということは、「思い」を放出するということ。前回の書き込みでは、人の「思い」というものには「重さ」があって、それをため込みすぎると「心の重荷」になってくる、ということを書かせていただきました。

          おやじカウンセラーのダジャレ的つぶやき5-「話す」は「放す」。

          人は「ひとり」を超えられるということ。

          #スポーツがくれたもの 小さな経験になりますが、僕の心に残っている、スポーツでのある経験について、書かせていただきます。 そのスポーツというのはラグビーで、僕は高校から始めました。 始めてみようと思ったのは、お正月にテレビでやっていた大学ラグビー選手権と、夕方に再放送でやっていたドラマの「スクール☆ウォーズ」の世界にあこがれて、という、ちょっとミーハーな動機からでした。 僕もああいう熱い世界に触れてみたい、と思ったのです。 ケガに泣いた高校時代でも、少し張り切って始

          人は「ひとり」を超えられるということ。

          「10年」という時間をプレゼントしてくれた人。

          #忘れられない先生 これは僕が大学生の時の話です。 僕は当時、いまさせてもらっているカウンセラーの資格を取るために、大学院への進学を考えていました。 そしてそれは、僕が大学浪人時代から温めてきた、5年来の夢でもありました。 でも、僕は大学4回生のときに、その大学院の入試に落ちてしまったのでした。。。 自分では、結構勉強もしてきたつもりで、勝手にそれなりの自信もあったのですが、見事にその希望は砕け散ってしまったように思いました。。。 失意の中で、僕はあきらめて、他の

          「10年」という時間をプレゼントしてくれた人。

          おやじカウンセラーのダジャレ的つぶやき4-「思い」は「重い」

          こんにちは。 桜の開花がすすんできましたね。 だんだんあたたかい日が増えてきたので、「春が待ち遠しい気持ち」がよりつのってくる気がします。 人というのはいろいろな「気持ち(思い)」を持つ生き物です。 そして、カウンセリングや心理療法というのは、その人の「思い」をすごく扱う仕事なのですが、今日はその人の思いを扱おうとするときに、まず一番大切なことについて、書き込みをさせていただきます。 ということで、今日のダジャレは、「思いは、重い」になります。 「思い」は「重い」

          おやじカウンセラーのダジャレ的つぶやき4-「思い」は「重い」