発達とはいのちの包みがほどかれてゆくこと
「子育て」や「教育」ということを考えると、悩みは尽きないのですが、そもそも「人の成長・発達とは何か?」というイメージが変わると、ちょっと気持ちが楽になるような気がします。
「発達」とはなんなのでしょう???
「発達する」は、英語ではdevelop。
その語源をたどると、velopには「包みこむ」という意味があって、それに「反対」の意味を持つdeが合わさって、de+velopで、「包みをほどく」という元の意味があるそうです。
つまり、人の発達というのは、一つの「いのち」という包みがほどかれて、中からいろいろな「可能性」が発現して、開花してくることなのですね。
そしてなんと、そもそも漢字の「包」という字は、女性が胎児をお腹の中に宿している様子を表した象形文字なのだそうです!
「包む」ということを巡って、洋の東西でこんなイメージの一致があるなんて、不思議ですね!
「育てる」、「教育する」、というと、こちらからいろいろはたらきかけて、あれこれ指示したり、なにかさせたりしないと、と焦ってしまいがちです。
でも、そうではなくて、こどもの中に包み込まれている「可能性」や「生命力」が、自然と開花してくるのを待てばいいんだ!という感覚が持てると、いいのかもしれないですね。
こどもたち一人一人は、一人一人ちがうそれぞれのタイミングで、いつか包みをほどかれることを待っている、すてきなギフトなのですから。
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