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スプリントトレーニング

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スプリントトレーニングについて生理学的、解剖学的に記事にしています。
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2020年6月の記事一覧

スプリントにおける鉛直方向の力発揮とは(ストライド長の増大は鉛直と水平の両方向の地面反力(Ground reaction force:GRF)を増大させることによって達成される可能性が示されている)

スプリントにおける鉛直方向の力発揮とは(ストライド長の増大は鉛直と水平の両方向の地面反力(Ground reaction force:GRF)を増大させることによって達成される可能性が示されている)

筋パワーが青少年におけるスピード決定因子であるChelly&Denisは、青少年におけるスピードの決定因子を検証した数少ない研究を行い、「筋パワー」が加速および最大スピードの鍵を握る重要な決定因子であり、さらに脚のスティフネスも最大スピードの向上に貢献していると報告しました。

また、Oliverらは、思春期直前期と思春期直後期の子供における最大ランニングスピードの変化は「パワー」と「水平方向への

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小児・青少年のスピードトレーニングの意義(思春期直前期の急成長は主に神経系の発達、思春期の急成長は内分泌系を介した発達をする)

小児・青少年のスピードトレーニングの意義(思春期直前期の急成長は主に神経系の発達、思春期の急成長は内分泌系を介した発達をする)

基本的運動スキルとしてのスプリント 子供、成人両方において、スピードは競技の基本的構成要素であり、スプリント能力がパフォーマンスの成否を左右することが判明しています。

そのため、多くのコンディショニングプログラムは、そのスピードの向上を主要な目的に掲げています。

基本的運動スキル(FMS) 基本的運動スキル(FMS)は、子供が習得すべき物体制御スキルと移動運動スキル(ホップ、ジャン

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