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【旅の記憶・番外編】危険回避のこと

旅はもちろん、楽しいことばかりではない。
言葉が通じなくて、ちょっとばかり見下されて悲しい思いもするし
好きで一人旅に出たくせに、急に寂しさに囚われることもある。
その中でも、危険なことは何をおいても避けなければならない。
そのことについて、書いておきたいと思う。

私がこれまでに海外一人旅をした国は、ヨーロッパやオーストラリア。どちらかというと安全と言われる国である。
それでも、一人歩きする中で私が決まり事としている3つのことがある。

〇暗くなってから出歩かない
○お酒を飲まない
○女性っぽい格好をしない

特に冬はすぐに暗くなってしまうし、料理もお酒も美味しい国ならワインなぞ飲みたくなるけれど、我慢。
石橋を叩いて渡らない、ぐらいの勢いだ。
少しでも気を抜いたら危険な目に合うことは常に自覚するようにしている。
後から笑えるトラブルはむしろ旅の醍醐味と思っているけれど、
本当に危ないこと、怖いことには出会わないよう、細心の注意を払ってきた。

とは言え、例えばヴェネツィアの繁華な通りは暗くなっても観光客が多く、ベビーカーを押すお母さんの姿もあり、
ちょっと暗くなってから宿に戻ったことも、実際にはある。
その辺りの判断は難しいが、周囲をよくよく見て、判断するようにしている。
そして、そう、これもあった。

〇旅慣れたと思わない

何でも慣れてきた辺りにうっかり、ということがある。
私の場合は、そもそも慣れたと言えるほど旅をしていないし、語学もヨレヨレなわけだが
例えば街歩きの仕方など、ちょっとコツをつかんだ、みたいに思う瞬間はある。
でも、そんな時こそ要注意だと思っている。

それでも、不可避な事態が起こることもある。

オーストラリアのメルボルンでワンデイツアーに参加した帰り、
夜遅いにも関わらず、思っていた場所とは違う場所でバスを降ろされるはめになったことがあった。
拙い英語で、出発した場所に降ろしてくれ、とバスのドライバー兼ツアーガイドに頼んでみたが、けんもほろろ。
宿には近いはずだが見知らぬ住宅街に降ろされ(街の中心には泊まっていなかった)、
勘を頼りに猛ダッシュで宿へ帰った。
今思い返しても、東西南北もあやふやな状態で、よく帰れたな、とぞっとする。
街灯もあり、お出掛け帰りのおめかしした女の子達が歩いていたので、安全なエリアだったのだろうとは思うが
「海外・迷子になりかけ・夜」の三拍子が揃って、本当に怖かった。
強盗にでも暴漢にでも会う可能性はあって、たまたまあの時は会わなかっただけ、ぐらいに思っている。

〇怖がりぐらいがちょうどよい

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