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24時間スーパー 深夜便 「客として」


 普段は働いているお店に、当然、客として行くこともある。

 お昼すぎに買い物に行ったある日、おばあちゃんが、「もっと安いお水あったと思うけど」と昼間のパート店員に聞いているところに遭遇。そのパートさんは、おそらくキャリアが浅いのだろう、「そうなんですか?」「えっ〜っと…」と、あたふたしていたので、

「以前はあったんですよ。25円のが。今はこの37円のが一番安いです。」

と、横から口を挟んだ。

 「よく知ってますね!」と驚くパート店員さんに、「僕は夜中にここでパートしてるんですよ。」と答え安心感を与えると、横にいたおばあちゃんは、「あぁ、そうなの。ほな、これで。」とお水を手に取り、パートさんには「ありがとうございます!」と喜ばれた。

 小さなお世話が大きな親切になった瞬間だった。


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