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インドネシアのバニュワンギの伝統的な歌舞 「ジャンゲル」

 みなさん、こんにちは。今週は、「ジャンゲル」というインドネシアのバニュワンギにある伝統的な歌舞について書きたいと思います。

 「ジャンゲル」というのは、昔の王国やロマンス、民話などについての演劇をする伝統的な歌舞です。この歌舞では、伝統的な踊りを踊ったり、伝統的な歌を歌ったり、演劇をしたり、お笑いをしたりします。「ジャンゲル」は、基本的にバリ島の伝統文化で、「ラマヤナ」や「ヒンドゥ教徒の民話」などの演劇をする伝統的な歌舞です。バニュワンギはバリ島の「ジャンゲル」を見習って、ジャワ島風の「ジャンゲル」をつくりました。バニュワンギの「ジャンゲル」は舞台で使う道具(たとえば:ガムラン、衣装など)はバリ島の「ジャンゲル」とは基本的にだいたい同じですが、言語的や宗教の民話などが違います。バニュワンギの「ジャンゲル」では歌や演劇をジャワ語で話して、演劇の話は具体的にイスラム教徒の民話や昔ジャワ島にある王国の民話をします。いちばん人気があるのは「バニュワンギの起源の歴史」という演劇です。

バリ島の「ジャンゲル」


バニュワンギの「ジャンゲル」


 バニュワンギでは、「Janger Sastra Dewa/ジャンゲル・ニュー・サストラ・デワ」をはじめ、人気がある「ジャンゲル」がたくさんあります。今回紹介するのは地元がつくった「Janger Sastra Dewa」のことです。

Sastra Dewaの舞台

 バニュワンギでは、「ジャンゲル」は1ヶ月に20回ぐらい行われています。行う人はだいたい、結婚をする人や誕生日の人などです。「ジャンゲル」が始まる前に、ガムランをする人が何曲の伝統的な音楽をします。次は、舞台でのできごとです。

 まずは、オープニングです。「ジャンゲル」は通常に夜8時半から開始されます。最初の公演はバニュワンギやバリ島の伝統的な踊りをします。たとえば、ガルダの姿のような踊りという「タリ・ブルン・ガルダ」や、バニュワンギの伝統的な踊りという「タリ・ガンドルン」や、恋愛をしている少年と少女についての踊りという「タリ・ジャラン・ゴヤン」、バリ島の「タリ・バロン・ラングダ」などです。(「タリ」は日本語で「踊り」という意味です)。写真にユーチューブでの動画のリンクを貼りますので、ぜひご覧になってください。

「タリ・ブルン・ガルダ」
「ガルダの鳥の踊り」


「タリ・ガンドルン」
「バニュワンギの伝統的な踊り」


「タリ・ジャラン・ゴヤン」
「恋愛をしている少年と少女についての踊り」


「タリ・バロン・ラングダ」
「バリ島のバロン・ラングダ」

 第2回の公演は、「セリング」という女性たちがジャワ語での歌を歌ったり、踊ったりする公演です。この公演では、15人以上の女性が歌います。1人が歌うときに、他の人たちは踊ります。見ているお客さんは女性たちに、好きな歌をリクエストしたり、お金をあげたりするときもあります。


「セリング」

  第3回の公演は、昔のジャワ島にある王国の民話やイスラム教の民話の演劇です。しかし、行う場所によって、民話の演劇が違います。この公演はお客さんがいちばん待っている公演です。なぜかというと、民話の話がおもしろくて、演技が上手な人たちが出るからです。演劇では、二つの王国があって、どこかの王国にいるお姫様を手に入れるために戦うというシーンがあります。二つの王国の名前は「ブランバンガン王国」と「モジョパヒット王国」です。演劇では、「モジョパヒット王国」が勝って、王子様はお姫様と結婚になって、一生幸せになりました。

「ブランバンガン王国」


「どこかの村にいるお姫様」


「ブランバンガン王国とモジョパヒット王国との戦い」

 最後は、戦いの後、クールダウンするために、お笑いの公演があります。このお笑いは、ジャワ語で話します。

以上です。
バリ島やバニュワンギに来る皆さん、ぜひぜひ「ジャンゲル」を見てくださいね。
読んでくださったみなさん、ありがとうございます。

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