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【転職活動記録】転職活動は大変なことばかりじゃない。得られた学びをアウトプット!

前回、2023年11月〜2024年1月にかけて行ってきた転職活動についてざっくり経緯や概要をまとめた記事を書きましたが、むしろこっちが大事な内容かも。
今回はもう少し深掘りして、この転職活動で学んだことや転職っていいなあと思うことについて書いていきます。


■今回の転職活動で学んだこと

転職活動は普段の生活や仕事に加えてもう一つ取り組まなければいけないカテゴリーが増えてそれなりに負荷がかかります。
ただ、大変なこともある反面たくさんの学びも転がっていると感じました。日常にはなかなかない学びだと思います。
今回の転職活動で学べたと思ったことは主に以下の5つです。

  • 面接を繰り返すことがナラティブアプローチにつながる

  • 自分の強みや持ち味に自覚的になれる

  • 市場性・希少性・再現性から自分の経験とスキルを客観的に見られる

  • さまざまな仕事の解像度が上がる

  • ”人”のあたたかさや想いに触れられる

以下、それぞれ詳しく触れていきます。

⚫︎面接を繰り返すことがナラティブアプローチにつながる

いきなり「ナラティブアプローチ」と聞くとなんのこっちゃ?となると思うので簡単に触れておくと、
「対話を通じて、話し手の中で解釈されていたストーリーが変化していくことによって、考えや課題も変化し、解決に向かう」ことです。
(※詳細はちょっと違うかもしれません。気になる方は調べてみてください)
私たちは何か物事が起こった時、それをそのまま受け取るのではなく、過去の経験や価値観などからさまざまな解釈や判断をして受け取るので、
場合によっては事実以上にネガティブに物事を受け取ることもあります。
転職についていうと「現職への不満」や「これまで自分が辿ってきた人生」などがネガティブに考えやすい事柄かもしれません。
さまざまな転職情報サイトを見ると、だいたい「現職での不満は面接では直接伝えない」と出てきます。
”何かしらの不満があるから辞めたいと思ってるのに、伝えちゃいけないってなんでだよ!?”って感じですが、
そんな時に役に立つのがこのナラティブアプローチかなと思います。
自己分析の時にこれができていれば最高ですが、自己開示しやすい環境にいる、こんな話をじっくり聞いてくれる仲間がいる、
といった環境にいる方は多くないですよね。
その場合は、面接の中で転職理由やこれまでの経歴に対して何度も問いを投げられることで同じような効果を得られるのではないかと思います。
これは、たとえば失敗経験や挫折経験、自分の弱みなどを話す時にも効果的で、
「こんな事実があって、自分はこう思っていた。それを人に話したら違った解釈が得られた。じゃあ、違う形でも考えられるのでは?」
といった具合に。
そのため、面接によって自分の解釈の仕方や価値観が再構築され、いい経験と学びになりました。

⚫︎自分の強みや持ち味に自覚的になれる

上で触れたことにも関連しますが、自分の強みや持ち味って、自分自身では実感を持ちにくいのではないでしょうか。
そんな漠然としたものですが、面接でよく聞かれる項目です。
あんまり実感が持てていなかったり自信がないものでも、内省や壁打ちを繰り返したり面接で何度も話すうちにだんだんと思考や言葉が整理されていったように思います。
裏付けとなる自身の経験の詳細、さらに深掘りすると行動の原点のようなところまで辿り着き、
「あの時あんな想いを持って、こんな行動をした。だからこんな価値観を持つようになった。それが元でこの強み・持ち味が生まれている。」
と言ったところまで整理することができました。
ここまで落とし込めると、あまり実感が湧いていなかったものの輪郭がはっきりしたように感じました。
実際、「そのように思ったり、行動されてきた理由ってなんでしょうか?」と具体的な行動や実績からさらに深掘りして聞かれることもありました。
このような問いに対しては、原点まで遡って理解できているとどんなことを聞かれてもここを起点に展開できるのでめっちゃ強いと思います。

⚫︎市場性・希少性・再現性から自分の経験とスキルを客観的に見られる

キャリアを構築する時に最近よく言われているのが「市場性・希少性・再現性」の3つですが、
自分の中や会社の中だけで判断するのは難しい気がします。
職務経歴書や面接で自分の強み・持ち味を伝えますが、
思いのほか反応が良かったり、案外そんなに刺さらなかったり、というズレが出てくることがあります。
面接や選考を通じて、自分の持つ経験やスキルが市場性や希少性が高いものなのかなんとなくわかってくるのでこれもいい学びになりました。

私の場合、前職での経験(特に再開発事業のPMで大企業も含む多数のステークホルダーの調整をしていた経験、
地権者さんと何度もシビアな面談を重ねてきた経験など)について
自分では"これくらい大したことないのでは"と思っていたのですが、意外に結構反応が良かったです。
まあ確かに、20代後半くらいでかなりの事業規模(金額的にも関係者の数から見ても)で、
いろんな人や企業に揉まれる経験をゴリゴリ積んできた人ってあまりいないのかもしれません。
また、前職では10人程度の小規模の会社だったこともあり、よくわからないけどだいたい全部自分でやるという感じだったため、
再現性もそれなりにあると判断されたのかもしれません。
答え合わせができるものではないですが、伝えてみてわかってくるのがこれら3つの要素だな、と特に感じました。

⚫︎さまざまな仕事の解像度が上がる

今回Wantedlyを使って、たくさんの企業とカジュアル面談をしました。
どの企業も、通常の面接の中でも必ず逆質問の時間を設けてくださったので、その場をお借りしてさまざまなお話を聞くことができました。
仕事は少なからず「誰かに対してなんらかの価値を提供する」要素を含んでいます。
キャリア支援でもここの部分はよく確認するのですが、
ざっくり業種だけで見てしまうと「誰に?」「何を?」「どうする?」の部分って意外と解像度が浅くなりがちなんですよね…。
今回、お声がけくださった様々な企業とのカジュアル面談や面接を通して、
特にこの部分をたくさん聞かせていただきました。
自分が今まで知らなかったお仕事も、知っているつもりになっていたお仕事も、全般的に1、2段ほど解像度が上がったように思います。
この世の中には17000以上もの職種がある(!!)そうなので、まだまだ知らないお仕事の方が圧倒的に多いのですが、
自分の手の届く範囲から解像度を上げていくのは大事ですよね。
正面から生の声を聞ける機会ってあまりないので、非常に勉強になりました。

⚫︎"人"のあたたかさや想いに触れられる

今回主に応募していたのが人・組織の領域だったからかもしれませんが、今までにないくらい"人"が優しかったように感じました。
それなりにユニークなキャリアを歩んできたからだと思いますが、大体どの企業からも、
それぞれの転職理由やその背景、キャリアの軸についてしっかりと深掘りして聞いていただけました。
キャリアチェンジに次ぐキャリアチェンジになるので、見る人が見たら書類の時点できっぱりさよならな経歴だと思います…笑
ですが、多くの企業はそれでも面接に進むことができたし、書類だけで判断することなく、
面接でしっかり深掘りして聞いていただけたので自分の想いや考えをほぼ100%伝えることができました。
詳しい質問内容はもうあまり覚えていないのですが、表面的な情報ではなく、
話し手の価値観や考えをしっかり聞こうとするような問いが多かったのが印象的でした。
価値観までしっかり深掘りしていただけると、仮に面接で落ちたとしても「あそこまでしっかり聞いてもらって、話をしてダメならしかたないな」
という気持ちになれたし、無理に合わせにいく必要もないので清々しい気持ちでした。
ある企業とはしっかり目線合わせをしたいからという理由でメンバー4人とそれぞれ1時間半近くも話す機会をいただいたり、
1時間の面接のうち30分ほどこちらからの質問に充てていただくこともありました。
本当の「相互理解」って、こういう面接を言うんだなあ、と感じました。
せっかく時間をとっていただいているのだからこちらも全力で応えねば、と思えるような、素敵な機会が多かったです。

■まとめ

そのほかにも学んだことはたくさんあったような気もしますが、とにかく印象に残っているのはこの5つですかね。
転職活動ってそれなりに大変ですが、結局は人対人なので、誠意を持ってきちんと取り組むと、それに応じてしっかり学びが返ってくると思いました!

次に転職する機会が訪れたときにも、今回のような大変だけど学びと実りの多い転職活動になれば嬉しいです!

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