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スポーツメンタルコーチ養成講座を修了しました!

6月11日、フィールド・フロー主催のスポーツメンタルコーチ養成講座13期を修了しました!今年1月から6ヵ月かけて取り組んできました。

なぜ看護師の私がスポーツメンタルコーチングを学ぼうと思ったのか?

私は訪問看護という仕事をしています。訪問看護とは、病気や障害がありながらも自宅で暮らしたい人のところへ看護師が訪問し、医療や生活のサポートをします。看護師は数名~数十名のチームで地域を回り、夜も24時間緊急対応をしていることが多いです。

訪問看護ステーションの立ち上げ、管理者を1年半やってみて、チームビルディングや、経験の浅いスタッフをサポートするなかで、次のような悩みや疑問がありました。

  • 安心・安全な場ってどうやって作るんだろう?ただ楽しいだけで、事なかれ主義のなぁなぁな場とは違うと思う。自分の意見を言うことがみんな苦手なようだ。

  • 自分の価値観の押しつけではなく、後輩の「気づき」を促すかかわりってどうやってやればいいんだろう?後輩に答えを教えるのではなく、自ら気づいてほしくて発した質問が、後輩にとっては試されているように感じているようだ・・・

  • 形骸化したミーティングをなんとかしたい。

  • 後輩の成長を促すかかわりをしていきたい。チームメンバーが自主的に考え、行動し、振り返り、新たにチャレンジする、成長のPDCAサイクルを回すには、どんなかかわりをすればいいんだろう?

  • チームメンバーに伝えたつもりが、伝わってない。自分の思いや考えを相手にわかるように伝えるには・・・

  • チーム力を高めるには、日々どんな働きかけをしていけばいい?

フィールド・フローと出会う

そんなとき、フィールド・フローに出会いました。
まず、相手に接するときに「その人の人生全体を応援する」という考え方が良いなぁと思いました。

以下、フィールド・フローのホームページより抜粋



フィールド・フローのビジョン/ミッション

【ビジョン】
世界中の人々がスポーツを通じて、お互いにリスペクトしあえる関係を築き、個性を発揮しながら貢献しあえる世の中を創る。

【ミッション】
ひとり一人の可能性を信じ、人生全体を応援し、成長と結果を同時に実現するチーム創りに貢献します。

フィールド・フローの信念

出典:フィールド・フローHP

無限の伸びしろを探求→進化・成長を加速させる


出典:フィールド・フローHP

自分会議をしていく中で、より楽しく、やりがいのある練習の工夫が生まれます。そしてダメな所ばかりに注目する「反省会」ではなくて、より良くすることにフォーカスを当てた「振り返り」により「よかったこと」「さらに工夫できそうなこと」といった次につなげることを自ら考え、見つけられるようになっていきます。
これにより、さらなるチャレンジ、次の段階4へとステップアップ(=成長サイクル)。練習の質が上がり成長が加速します。

(以上、フィールド・フローのホームページより抜粋)


これは私が知りたかったことだ!と直感しました。看護はスポーツとは違いますが、”チーム”であることは共通しています。
また、”五感をフルに使う”とも記載されていて、「やってみたい!」と思いました。よく「頭ではわかってるんだけど、気持ちがついていかない」といったように、人の思考と感情・感覚が別になるときってあると思います。
頭で考えるだけじゃなく、感覚って大事だな、と思うことが今まで多々あったからです。

講座を修了して

最初に挙げた、日々の実践での悩みや疑問への答えが、クリアになりました。

「この内容をもっと早く知りたかった!!」と何回思ったことか。

人の話を評価・判断・分析しながら聴いていたことに気づいた

看護師は、ケアをするときに「看護過程」というものを意識して用います。看護過程とは、【情報収集→アセスメント(分析と課題の特定)→計画(目標の設定と目標を達成するための看護計画)→実行(ケアの実施)→ケア評価と計画の修正】というサイクルです。

長年看護師をしていて、この過程が染みこんでいた私は、人から話をきくときに、それを「情報」として取り入れ、評価・判断・分析しながらきいていたことに気づきました。

話の内容を「良い」「悪い」と判断するのではなく、真っ白なキャンパスにただ色をのせていくようにきくこと、相手の世界と同じ世界を味わうようにきくことの大切さがわかったのでした。

相手の話を聴いていて「なんか違和感を感じる」とき、私たちはなんとなく居心地が悪くなったり、嫌な気分になったりします。でも、自分の価値観と相手の価値観は違う、違っていいのだ、と思います。「あ、自分の意見と違うな」ということを自覚し、それを一旦横に置いて相手の話をきく。俯瞰してみる。
勝手にわかった気にならない、ということは、私が今後仕事をするうえで、もっとも大事にしたいことのひとつです。

人の話をきくときの自分の癖がわかった

また、コミュニケーションをとるときに、相手が話し終えてすぐに自分が話し出す癖があるのに気づき、相手が話し終えてから4,5秒待つことを意識するようになりました。少し待つことで、相手がもっと深く内省できたり、思考を深めていけることがあります。この時間を大切にすることで、さらに相手の気づきを促せることがありました。

自分自身がコーチングを受ける体験

コーチングを受ける体験は8回ほどしました。

人は1日に頭の中でたくさんのことを呟いています。実際に声に出さなくても。何度も同じところをぐるぐるまわったり、不安が増したり、もやもやしていたり・・・

コーチングを受けてみると、言葉に出して言語化、見える化することで、思考が整理されました。五感を使ってみて、よりクリアな体験やワクワクする未来が思い描けたり、自分らしい生き方を探求することができました。
コーチングって、ほんとすごい!

チームコーチングが楽しい!

2回、チーム全体にコーチングするチャンスがありました。
中学男子バレーボールチームと、大学女子ラクロス部です。
コーチ複数人でかかわり、コンテンツをみんなで作り、話し合うプロセスでは、ひとりではまったく気づかなかったことを他のコーチが提案してくれてより良いものができたと思います。オンラインコーチングでは、どうやってワークをするかを考え、リソースフルにアプリの機能を使い、「ちょっと難しいな」と思ったことでも、ポジティブに工夫して取り組めました。
チームコーチングに参加した選手たちは、白熱した活発な意見交換をしていました。事前に指導者からヒアリングした「選手に主体性がない。ひとりひとり意見を言えるようになってほしい」という情報からは想像がつかない、活き活きした場になりました。楽しかった!

諦めかけたけど…

講座を修了するためには、スポーツ選手を含め20人へのコーチングセッションとレポートが必要でした。もともとスポーツ選手の知り合いが少なかったので、修了できるのか最初から不安でしたし、正直修了の1ヵ月前まで「ムリだ」と諦めていました。そこで、サブコーチからコーチングを受けて、やることを明確にしました。スポーツ選手を知っていそうな人に声をかけたところ、みなさん協力的に選手を紹介してくださり、無事に修了でき、貴重な成功体験になりました!!協力してくださったみなさんに感謝です!

この出来事からは、ダメ元だとしても自分で主体的・戦略的に行動することの大切さ、人に頼っていいんだ、ということを学びました。

もっとステキでワクワクする未来に向かって

「失敗はない。あるのは学び、成長である。」
今までの人生では、嬉しかったことや成功したことだけではなく、残念だったこともたくさんあります。
ですが、そこからもなにかを学び、気づき、どんな人でも何歳からでも
再びチャレンジすることはできます。
きっと、もっとステキな未来が待っていると信じて───

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