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青年海外協力隊に参加したことで、失ったものはありますか?&11月1日の日記

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アフリカで会社とNPO経営中、
アフリカ系男子ナイケル(Naikel0311)です。

今日もQuoraに頂いたご質問に答えていきます!
(Quoraは実名制Q&A特化型SNSです)

今回のご質問は、
「青年海外協力隊に参加するきっかけなどは何かありましたか?」
という内容になります。

以下、Quoraに回答したものを改編しております。



ご質問ありがとうございます。

株式会社Africa Networkの内藤獅友です。

とても興味深い質問でしたので、しばらく考えてから結論を出しましたが、「日本人らしい社会性」でしょうか。

これは必ずしも誰もが失うことではないかと思いますが、2年間途上国と言われるような国に、ごく少数の日本人しかいない状況で過ごしていると、今まで世界標準だと思っていた「日本特有の社会性」に気がつきます。そして当たり前のように従っていた自分に疑問を抱き、意図的に失う選択をするんですね。

例えば、「マイノリティは悪」という考え方。日本では、見た目やキャリア、考え方に至るまで、マイノリティな人は基本的に変な人やダメな人というように下に見られてしまうことが、世界に比べると多々見受けられます。

私がいたルワンダという国では、1994年に起こった大虐殺により、手足を失っている人が、日本よりは遥かに多くいます。しかし、彼らは決して「悪」として扱われずに、むしろ尊重されるべき人たちとして扱われています。

また、今私が住んでいるベナン共和国という国では民族が40以上もいる為に、マジョリティな民族といっても25%程度で、75%ほどがマイノリティに分類されるのです。

世界基準で考えた時に「マイノリティであることがマジョリティである」状況に気がつきます。

それからは、安易にマジョリティだからとって信用したり従うことは、私は帰国してからなくなりました。

他にも、本当は嫌だったとしても「Noと言えない」日本の空気感も、他国で生きていく為には、Noと言わないととんでもないことになってしまう可能性もあるので、日本人からすると「ワガママ」と言われるかもしれないくらい、はっきりとNoと言う人格に変わります。

失ったという書き方をすると、悪いことのように捉えられますが、私は「日本人の社会性」を知り、失ったことで、以前よりも自分らしく生きられるようになりましたし、日本人やその社会性を全否定するのでは無く、良いところは自分の習慣としてそのまま残していますし、日本を俯瞰で見られるようになったので、とても良いことと考えています。



ご質問がある方はQuoraからドシドシお待ちしております。この記事のコメント欄からでも受け付けております。


11月1日の日記「アメリカ系男子とアフリカ系男子の印象」

今日はベナンは祝日だ。

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