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【若者ほど注意】アルツハイマー病になる人の特徴

今回の結論は「寝不足の人はアルツハイマー病のリスクがあがる」です。

「いまは若いから関係ない。認知症はお年寄りの話でしょ」とたかをくくっている若者にもおおいに関係があります。

なぜなら、若い頃から睡眠不足で過ごしていると、アルツハイマーになるリスクが著しく上がることがわかっているからです。

イギリスの元首相のマーガレット・サッチャーや、アメリカの元大統領のロナルド・レーガンは、いつも「4~5時間しか寝ていない」と睡眠不足自慢をしていました。

しかし、その2人は晩年にアルツハイマー病になっています。

認知症大国ニッポン

実を言うと、認知症になる人が先進国のなかで最も多い国は、ここ日本です。

その認知症の主な原因は、脳の病気であるアルツハイマー病。なぜ、日本は認知症患者が多いのでしょうか? 一部では以下のように考えられていいます。

公衆衛生学専門誌に掲載された研究によると、「清潔で所得が高い国の都市部ではアルツハイマー病の発症率が高い」ということがわかったそうです。(引用:先進国において認知症患者の割合が最も多いのは日本)

確かに、日本は世界でもトップレベルできれい好きな国だし、GDPも世界第三位で、国民一人当たりの所得に換算すれば世界1位とも言われています。

しかし、根本的な原因はいったい何のでしょうか?

その1つは「睡眠不足」だと考えられています。日本はよく知られているように、睡眠時間が世界ワースト1位の睡眠不足大国でもあります。

では、睡眠不足とアルツハイマー病との関係をみていきましょう。

脳で悪さをしている犯人は「アミロイドβ」

そもそも、アルツハイマー病になる原因は「アミロイドβ」という悪さをするタンパク質が脳に溜まっていくことです。

①アミロイドβが溜まると、脳内にネバネバした塊をつくる。

②この塊が周りの脳細胞を殺してしまう。

③おでこの1cm奥にある前頭葉にアミロイドβが溜まるほど、睡眠の質はさがってしまう。

このサイクルによって、アミロイドβがたまり、睡眠の質が下がり、さらにアミロイドβがたまっていきます。

睡眠の質は年齢とともに自然と悪くなっていきますが、老化による睡眠の質の低下と、アミロイドβによる睡眠の質の低下はまったくの別物だ。

睡眠が「アミロイドβ」を捨ててくれる

睡眠不足になるとガンリスクが2倍になったり、6時間睡眠を続けてるとかなり頭が悪くなるなど、睡眠不足になるとありとあらゆる健康リスクが高まります。

逆にいえば、しっかり眠るだけでそれらの健康リスクを下げる「健康効果」があるということがわかっているということです。

さらに、最近になって睡眠の新たな健康効果がわかってきました。

それはまだあまり知られていないが、睡眠には「脳のゴミ」を排泄してくれる効果があるのです。

これは、ロチェスター大学のマイケン・ネデルガールド博士のチームが発見しました。マイケン博士は、マウスを使った動物実験で、脳内には汚物を掃除してくれるシステムがあるということを突き止めたのです。

このお掃除システムは「グリンパティック系」と名付けられました。

かんたんに言うと、体にある「リンパ」のシステムと似たようなものです。リンパは体の老廃物を流してくれるように、グリンパティック系は脳の老廃物を流してくれます。

脳の掃除屋は睡眠中にバリバリ働く

グリンパティック系とかいう小難しい名前の「脳の掃除屋」は起きているときも動いてはいるが、本格的に仕事をし始めるのは寝ているときです。

深いノンレム睡眠に入ると、「脳の掃除屋」は起きているときの10~20倍の「脳のゴミ」を排出してくれます。起きているときにも本気を出してほしいものです。

この掃除屋が掃除に使うのは、脳の体液の「脳脊髄液」。脳はこの魔法の液体の流れを利用してゴミを吐き出しています。

脳内のとある細胞はノンレム睡眠に入ると4割も縮むので、このときニューロンの隙間が大きくなり、脳脊髄液が流れやすくなるのです。

その流れを利用して、ゴミが排出されます。

ここがポイントなのですが、脳の掃除が行われるとき、アルツハイマー病の原因といわれるアミロイドβも一緒に掃除してくれるのです。

これを知ったら眠らないわけにはいきません。

眠らないだけでアルツハイマーになる確率があがる

「本当に眠らないだけでアルツハイマー病になるの?」

と疑問に思う方のために、とある実験を紹介します。

マウスのノンレム睡眠をジャマして眠らせずに過ごさせると、マウスの脳にはすぐにアミロイドβや、アルツハイマー病に関する物質がたまりはじめたのです。

つまり、眠らないだけで私たちの脳はどんどん傷つき、アルツハイマー病に近づいていきます。

実際に、若い頃から睡眠不足だと、アルツハイマー病になる確率がかなり高くなるのです。不眠症や睡眠時無呼吸症候群などの研究により、寝不足とアルツハイマー病との関係がみつかっています。

だが安心してください。

睡眠になんらかの問題がある中高年の睡眠の質をよくすると、認知力の悪化スピードがかなり遅くなり、アルツハイマー病になる時期が5~10年も遅くなったことがわかっています。

つまり、若者も中高年も高齢者もしっかり眠ることが、アルツハイマー病を避けるカギなのです。

今からできること

アルツハイマー病を避けるためには、眠る前のコーヒー(カフェイン)は絶対に避けておきましょう。午後のカフェインは睡眠の質を大きく損ねてしまうからです。

さらにさらに、昼寝をすることはオススメします。

なぜなら、昼寝をしないだけで死亡率が60%あがるということが明らかになっているからです。


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