マイクロノベル集 092

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あのぉ。あのですね。たぶん、わたしは、あなたの脳みそです。いままでよく一人で生きてこられましたね。すごいです。

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地面から原始猫が生えてきた。なんでも原始時代から原始人に可愛がられていたそうだ。それどころか、恐竜からもエサをもらっていたらしい。かわいいってのはおトクだね。

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ぼくは散歩の達人。何気ない道から楽しいものを見つけ出すよ。あっ、猫そっくりな石だ。「道草を食べちゃだめ」ここだけねこじゃらしがたくさん生えてる。「帰ってきなさい」お腹がすいたらねー。「おつかい頼んだアイスが溶けるでしょ」大丈夫、もう食べた。

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シーツの下でなにかが動いている。サイズは猫ぐらい。こわごわシーツをめくったら、なにもいない。透明猫かな？　「いえ、ただの猫です」どうして我が家に？　「各駅停車で。乗り鉄なんです」カメラはなにをお使いで？　「Leica」飼うことにした。

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どうしても眠りたくない。そんな夜は、枕に顔を埋めて祈りましょう。眠りたくない。起きていたい。あなたの声を聞いた枕は同情し、眠気を捨て去ります。さあ、時間を確認しましょう。なんだこれは。朝ではないか。