南雲マサキのマイクロノベル/わがまま編001
001(010)
春を延長してほしいだって? 駄目だ駄目だ。今年は、前倒しで春の撤去をやることになってるんでね。そうしたら俺たちは前倒しで夏休みに突入さ。へへへ。
002(012)
わたし、神様を見たの。道路を渡れないみたいだったから、勇気を出して声をかけて、おんぶして渡ったわ。体がずいぶん軽くてね。お礼も軽かったよ。チッス、だって。口も軽くて、君が神社でした願掛けを教えてくれた。わたしの返事? さあ、意気地なしには教えないかな。
003(017)
SF作品にはよくAIと