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2018年1月の記事一覧
今年の抱負を書いた手帳を使い切ったことは一度もなくて
新しものが好きだ。
新学期、新しい教科書、新しい家、新生活、新しい布団にタオル…新しいものに囲まれると、これから訪れる未来にソワソワしていくるのだ。
アナログ(紙)よりもデジタル(web)が好き。
でも、1年のはじめには手帳を買うのがお決まり。
真新しい手帳には、今年の抱負を書いていく。
「1年後の私はきっとこんな感じだわ。」
まるで新し自分に生まれ変われるんじゃないかと期待に胸を膨ら
今年の抱負を語る人間からの反論
12月31日の23時59分50秒からカウントダウンが始まる。
「じゅう、きゅう、はち…」
少しだけそわそわし始める。
「よん、さん…」
そわそわは急上昇し、いよいよ落ち着いていられなくなる。
「に、いち…」
思わず立ち上がる。
「ぜろ!ハッピーニューイヤー!!」
胸の高鳴りはピークに達する。テレビから聞こえる騒々しい歓声と、画面を多い尽くすほどに降り注ぐ色とりどりの紙吹雪。
その
愛しい人は老いていく、そのときの帰省は叶わなくて
学生の頃、心理学の授業で人は一生をかけて発達していくのだと習った。
加齢に伴う心身の変化はネガティブなものが少なくない。足腰が悪くなる。目が見えなくなる。白髪が増えて、シワが増えて・・・老後の生活にしても不安を煽るような広告ばかりが目について、なんだか自分の老後を想像するのも嫌になる。
「発達は人間の生涯を通した心身の成長」
そう聞いたときネガティブなイメージが吹き飛んだ。
ああ、そうだっ
あの日「地元にはもう二度と帰らない」と誓った
「私はもう二度と地元で住むことはないと思う」
mixiで私はそう呟いた。久しぶりに地元に帰省して感じた、素直な感想だった。
mixiとは10年以上前に流行していたSNSだ。そのときはまだ過疎化するギリギリ手前。繋がっていたのは大半がクラスメイトや地元の友人で、なんでもない日常をポエミーに綴るのが好きだった。
地元の友人がその投稿を見ていることは承知の上。当然、そのつぶやきに「そこまで言う必要
雪山に登ろうと約束した人
「しほちゃんは冬に山へ来ない。」
そう仲間内で言われていたのはいつ頃の話だっただろう。
日本の田舎をゆるゆると暮らすように旅をするのが好きだ。好きすぎて、それを生業にできないかとライターになったのだけど。寒さが大の苦手で冬はコタツとみかんと猫がいれば最高。
私の旅は車移動が中心。のんびりとした愛知の太平洋気候で育った私は雪道の運転ができないし、するつもりもない。
そんな私を冬旅に連れ出して
あの日食べた雪と、彩度をなくしたモノトーンの庭。
雪が降ると、わくわくした。
雪が積もると、思わず外に飛び出して、手を真っ赤にしながら雪だるまを作った。
そんな子供時代、そういえば「雪を食べていたなぁ」と思い出した。あれはたしか、佐賀の山奥の田舎町に住んでいた頃だ。
* * *
家族を再確認するのは、お正月なのかもしれない
お正月に実家で過ごしたのは何年ぶりだろう。
ここ数年、私は年越しを旅先のゲストハウスで過ごしていた。その日はじめましての人もいれば顔なじみの人もいる空間でダラダラと過ごす。パーティーをするわけでもなく、誰かが「あれ?年明けた?」なんて言うと慌てるようなゆるい年越しだった。
老いることは、寂しくなることなのかもしれない。
年老いていくことは、赤ん坊に戻っていくことだと聞いたことがある。
「今は京都で陶芸ばしよるとよ」
そう説明しても、次に会ったら必ず「今は何ばしよっと?」と同じことを聞いてくる親戚のおじさんを見ていると、いつもその言葉を思い出す。
* * *