見出し画像

退職時に初めて知った事実

19年間大企業組織の中で、働いてきて、
それまでの疑問を完全払拭するに
十分な事実を発見できました。

それは出世する人の価値観。
そして、
それは、
自分の価値観とは相反するもの。

私が退職するとき、
何十人にも個別に挨拶に回りました

新入社員の時から一緒に仕事してくれた
現場の方
昔厳しく指導してくれた元上司
同期
同じ職場の後輩、先輩

その中でいろいろな声を聞くことができました
その時、みんなの本音の一部が漏れた瞬間を
垣間見た気がします

たとえばこのような声がありました。

礼儀的にまたは純粋に応援してくれる声
・人生一度きりだもんね。応援してます。
・また戻ってきてほしいです
・寂しすぎます。

少しうらやましいという本音が滲む声
・いいなぁ、僕なんて
 この会社にしがみつくしかないんだよなぁ
・新しい会社、どこで見つけたの?知合い?
・家のローン、大丈夫なの?
・どんな会社に行くの?

いろいろな声がありました。
でも一番、ものすごく、
今までの疑問を払拭してくれた声があります。

その声の主は、
昔、とても厳しく自分を指導してくれた方で、
もちろん、その人は大出世を果たしていました。

私は緊張しながら、
その方の個室(〇〇長室)を訪問して、
「実は、この度退職することとしました。
 いままでありがとうございました」
と挨拶して、
そのあと、雑談。

元上司が
「どうして転職しようと思ったの?」

私は、
「この先の生き方のことを考えると、
 もっと広い世界を見たほうが良い気がして。。。」

元上司
「へぇ~~、おれは生き方なんて考えたことないよ」

この一言がとても衝撃的でした。

ああ、そうか、やっぱり出世する人は
自分の人生を考えるということをしないんだ(驚)
たしかに、ずっと仕事のこと考えているもんね。
仕事に全集中。
そんなに仕事が楽しいのかな?
それとも、大きな使命感?
自己犠牲ってやつ?
でもいつも不機嫌だったよね?

そういえば、
会社の上司で、生き方を語る人いなかったよね。
会社員として、管理職としてあるべき論を
語るひとはたくさんいたけど。
仕事も人に優しくなかったしね。
いつも厳しかった。

やっぱり、私には無理だったんだ。
だから、退職するという選択をとったのは
正解だったんだ。
もっと早く気づけばよかった。
と、すごく腑に落ちた感じがして、
納得感を持った気分でその部屋を出たのです。

私は滅私奉公、世のため人のため、
会社のため、仕事一筋、
という価値観が合わなかったので、
我慢して生きてきた。

周りのみんなも我慢しているんだろうな?
って思っていたけど、
中には、元上司のように、
このような大組織の価値観が自然に
身についている人がいるんだなぁ。
そんな人には絶対に勝てないよなぁ。

じゃあ、
自分は自分の価値観が馴染んだり
発揮できるところで働こう。

そう思ったのでした。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?