創作昔話”ちぇりぃぼぅい”

今回は前回のwebライター5.5・5?の創作桃太郎に感化されて
私も作りたいと思い、2日かけてやっと完成しました!😂
試行錯誤しながら書きました。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです😆


昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました
おじいさんが山へ薪用の木を探していると
今まで見たこともない大きな木がありました
そしてそこには大きなさくらんぼがなっていました
おじいさんはおばあさんと一緒に食べようと
その大きなさくらんぼを持ち帰ることにしました
そして包丁でさくらんぼを切り分けようと切込みを入れると
中から赤ん坊が出てきました
そしておじいさんはさくらんぼから生まれたその赤ん坊に

”ちぇりぃぼぅい”

と名付けました
すくすく育ったちぇりぃぼぅいはみんなから
”ちぇりぃ”という愛称で呼ばれていました

ある日ちぇりぃはおばあさんのおつかいで町に行ったところ
それはそれはたいそう美人なお姉さまに出会いました

雨にでも濡れたようなしっとりとした髪
パッチリ二重の垂れた目
筋は通っているが大きくなく程よい大きさの鼻
ぼてっとした唇に塗られた真っ赤な紅
口元には一粒の小さなホクロ

ひと目で心を奪われました
お姉さまの行く方向行く方向に目は行くが体はピクリとも動きませんでした
あぁ、このままではお姉さまが行ってしまう・・・
ちぇりぃは自分を奮い立たせ

「・・ぅぅ、あのっ!!」

と声をかけました
お姉さまがきょろきょろとあたりを見渡すと
顔を真っ赤にしているいがぐり頭の少年がいました

お姉さまは少し膝を曲げて
『どうしたんだぃ、ぼうや』
と聞きました

ぼてっとした唇から漏れる艷やかな声
パッチリ二重の目がちぇりぃを捉えている
そう感じたのか耳まで真っ赤にしていた
思わず声をかけたものの次の言葉が見つからずもじもじしていると
近くにいたおじさんが
お姉さまにナニかしてほしいんじゃないかぁ?
とニヤニヤしながら野次を飛ばしてきた
ちぇりぃはさらに真っ赤になった

お姉さまは少し考えて
『そうだねぇ。・・・
 一皮剥けたら考えてあげようかしら』
口角を少し上げ、いたずらっぽく言った

「分かった!!」
そう言ってちぇりぃは駆け出し家に帰った
そしておばあさんに事の顛末を話し
一皮剥けるにはどうしたらいいか聞きました
するとおばあさんは怒っているような困っているような顔をして
どうしたものかと考え、考え、考え抜いてちぇりぃに言いました
「一皮剥くっていうのはね、あかすりのことだよ。
 体をきれいにしたらお姉さんもちぇりぃのこと
 気に入ってくれるんじゃないか?」

(なるほど!確かに!)
と納得し、ちぇりぃは早速あかをこすり始めました
擦って、擦って、擦りまくりました
次の日、また町に行きお姉さまを探しました
お姉さまは周りに男たちをはべらかしながら歩いていました

「お姉さま!!
 ひと皮もふた皮も剥いてきました!!」
ちぇりぃは、今度は自信満々にお姉さまに声をかけました

お姉さまは男たちの間からちらりとちぇりぃを見て
『肌が赤いねぇ。もしかして肌を擦ったのかぃ?』
「はい!帰ってから寝る間も惜しんで擦りました!!」
ちぇりぃはこれで気に入ってもらえると胸を張って言いました

お姉さまは、ふぅと息を吐き
『そういう意味じゃないのよねぇ。
 意味が分かったらまた声をかけな?』
と言って男たちとどこかへ行ってしまいました

ちぇりぃは腑に落ちないまま家に帰りました

帰ると家におばあさんはおらず、
代わりにおじいさんがいたのでおじいさんに今までのことを話すと
「おまえにはまだ早かったんじゃ!
 もうちょっと大人になったら自然と分かるようになるもんじゃ」
と笑いながらちぇりぃに言いました
(そっか。もう少し大人になったら分かるのか。
 それなら仕方ない。)
ちぇりぃは昨日寝れなかった分を取り戻すように早めに床につき

早く大人になりますように・・・

と思いながら眠りにつきました
めでたしめでたし?

ここまでの長文読んでいただきありがとうございました😌
そしてお疲れさまでした😊
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