【「暮らし風水」を整える】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
風水術という「開運」するための具体的な方法を導き出す占いがあります。
僕の位置づけでは、「風水を整える」というのは占いということと、「仙人術=養生法・健康法」ということの2つの意味合いを強く持っていると考えます。
一般的な占いは、生年月日を見るものと、兆しというものを見るもの、あるいは「相」という形を見るものがあります。
「運命術=生年月日を見る」
生年月日を見る占術を「運命術」と呼びます。
東洋医学的には、「三因制宜(さんいんせいぎ)」といって、患者さんを「季節・土地・人」の三つの「固定した観点」から、体質や症状を推し量ることと似ています。
生まれた場所や季節と体質を知ることで、現在の症状や病勢を察するというわけです。
毎年暮れになると「暦」が書店などに売り出されます。
あの「暦(こよみ)」に書かれているのが「運命術」ですね。
「卜占術=兆し・インスピレーションで見る」
易を立てたり、タロットカードをめくったり、下駄を蹴って天気を占うというのが「卜占術」です。
東洋医学的には、「脈診=患者さんの脈拍を感じて見立てる」ということと似ています。
「相術=形から働きを見る」
ものの形には役割や意味が備わっているものです。
「人相」や「手相」、「地相」や「家相」といわれる「相術」と、東洋医学の「四診(見る・聞く・問う・触れる)」という術者の五感を使う見立て方と似ています。
これら「命・相・卜」術は、すべて「見る・見立てる」ということにのみ、特化している占術です。
ただ、「風水術」はこの「見立てる」に加えて、「手を出す=対処法がある」というのが特徴です。
一般的な「インテリア風水」だと、その年周りの部屋と家主との兼ね合いで、部屋の模様替えや座る席の位置を変えたりします。
※具体的なインテリアの模様替えをすることを「風水を打つ」といいます。
このように、自分と環境との兼ね合いを見ながら、適応するようにスタイルを変えていくわけです。
東洋医学的な「暮らし風水」だと、「衣食住」という過ごし方の工夫と、患者さん本人の体質や症状、病勢との兼ね合いで、暮らし方のアドバイスをして、具体的に「養生法・健康法」として症状対策をしてもらうわけです。
※これを「風水を打つ(=人体であれば、鍼を打つ)」というわけです。
たとえば、東洋医学的な「暮らし風水」の「打ち方=整え方」の代表格は、「寝起き」の工夫です。
季節に合わせた就寝と起床のタイミングの取り方は、東洋医学の古典「黄帝内経・素問・四気調神大論」にも書かれています。
この「起床のタイミング」というのは、「体の陽気(体を内側から温める体力と働き)」をどのように補い養えばよいかということに目を向けると、違和感なく「自分の起床するタイミング」が見つけられます。
ぼくは毎朝、6時から7時の間に目を覚ますようにしています。
天気の良い、比較的暖かい日の朝は、6時よりも前に起床します。
また、冬場の寒い「体内の陽気が奪われやすい」時期は、7時ぎりぎりまで布団にくるまって「陽気を奪われない」ようにしてから起きるようにしています。
同様に、病気をして消耗している人は、体内の陽気が少ないので長い時間布団にくるまって、空気の温まる日が昇ってから(たとえば、7時から8時)起きるようにするとよいです。
また、過食傾向で体内の陽気を持て余している人は、日が昇って温かくなる前に起床して、家事や軽い運動をすることで、体内にこもった熱気を吐き出すようにして過ごすとよいです。
こんな風に「暮らし風水」の知恵を備えておくと、病気の予防ばかりでなく、加齢対策や美容法にも応用できます。
毎週金曜日、ぼくはそんな「暮らし風水」の知恵を、メルマガで配信しているわけです。
ご興味わかれましたら、ちょっと覗いてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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