人生時計

日本人女性の平均寿命(2022)は87.57歳だそうです。
人生を一日に例えます。
生まれた瞬間は日付の変わった0:00。
1歳の誕生日を迎える頃は0:16。
ボーっとしていたらあっという間ね。
23:59:59に人生を終えます。

今の私は何時なのだろう。
こんな簡単な計算も手間取るようになったものだよ。
14:23。
これが私の人生の時刻だった。
意外や意外、もうひと遊び出来そうです。


8/13に長男夫婦が遊びに来てくれました。
3月に入籍し、結婚式はまだです。
お嫁ちゃんのくーちゃんに会ったのは今日で3回目。
サッパリとして人懐っこい笑顔をします。
たったの3回と思うかもですが、なんとなくもう以前から知っていたようです。

どちらかというと盆正月はお呼ばれされる側ばかりでしたが、今回が初お招きする側となります。
3日前にオードブルは頼んだ。
前日の仕事帰りに食材を買った。
当日は夫と共にオードブルを取りに行き、ついでに飲み物を調達する予定だった。
重いからね、飲み物は。

ところが当日、あてにしていた夫がぎっくり腰になってしまった。
はりきって早朝から家周りの掃除をしていた時だった。
ああ、なんてことに……。
「どうする? 今日の当番医(日曜日だった)整形外科だよ。医者に行こうよ」
「どうせシップと痛み止めしかもらえないから行かない」
夫は自分事になると医者に行かないタチだ。
「じゃあ、私が手術した時の痛み止めのむ?」
二つ返事だった。
薬袋をガサゴソ探りながら私は「カロナールが全然効かなくて地獄だったよ。このロキソニンはバッチリ効くよ~。胃を荒らすからこの胃薬も……」なんて当時を思い出してもたもたしていると、夫はもどかしそうに早く早くと手を差し出していた。

オードブルを取りに行く時間になったので一人で車を出した。
夫はもうしばし安静にね。
重いけど頑張ったよ、私。
帰宅すると夫はすでに掃除を再開し、カーポート内をほうきで掃いていた。
「もう治った!(←絶対嘘)」だってさ。
さすが病院の薬(処方された薬を他人にあげてはいけません!)。


こんな感じの作りました。
パスタでかぶってしまうので、メランザーネは鶏肉にしてとろけるチーズをのせて焼きました。

noteにレシピ載せていて良かった。
いざ献立を考えようとしても全く思いつかないのだよ。


今日のために、次男も時間を作って帰ってきてくれた。
くーちゃんとは初対面。
若い人同士というのは打ち解けるのが早い。
追加で簡単なおかずを作っている台所から、夫と私はその様子をのぞき見した。
和気あいあいと食卓を囲む3人の姿に幸せな気持ちでいっぱいになった。
これをつまみにごはんが(お酒じゃないあたり、笑)何杯もいける。
永遠と見ていたい。
夫も吞む相手が増えたと喜んでいる。

盆正月に招かれる側から招く側へ。
結婚して一世代時間が経つのだなぁ。
あの頃は久しぶりに会う両親が急に年取った風に見えて、帰る後ろ姿がとても悲しかった。
今の息子らの目には私たちがそんな風に映るのかな。

夫の両親も私の両親も、おかげさまで元気にしている。
でももう80歳だ。
元気にしているとはいえ、すっかり白く、小さく細くなった。
時計の針は戻せない。
これは順番だから仕方ない事だ。
でも、次世代の長男夫婦と次男が楽しそうにお酒を酌み交わす姿を見ると、年を取るのも悪くないなと思う。

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