見出し画像

私が目指す本当の健康とは?「依存から自立への旅立ち」 vol.3

前回の金沢営業所からの業績が認められ、東京本社への栄転!
ここでも業績悪化の店舗からのスタート。今回は、みんな大好きオムライスがテーマ!「社長への道」への第一歩です。

栄転の東京支店!

金沢営業所から東京支店へと配属となりました。
その支店は、首都圏にあるスーパーマーケットのローカルチェーンの課長職でした。
このローカルチェーンは30〜80店舗ありますので、
金沢から来た私にとっては多くのお客様がいる大きな店舗でした。

部下は6名。
歓迎されているとは言い難い雰囲気で、ツンツンしていました。
東京の風潮というのか、人々の無関心な顔や態度に驚き、
田舎から来た私にはとても冷たく感じました。

私は、ここでも自分のビジョンである「社長になる事」を達成するために、
業績を上げ、今までに無い新たなチャレンジすると決めていました。
しかし、都会のレベルは高く、
今までの仕事のやり方や自分のレベル・スキルでは
簡単にはいかないことに、赴任してすぐに直面しました。

どこから手をつけようか?
どこから始めようか?
このムードを変えるにはどうしたら良いのか?
いろいろと考えました。
私を信頼してもらえるには、、、

「やはり、売り上げを上げて見返すしか無い!
まずは自分の足元の実績をまず上げよう!」

私の担当は60店舗ほどのチェーン店で、
前任者の評判がが悪く、売上がかなり下がっていました。
まずはこれを改善することが先決だと思いました。

オムライス!

私の販売先は、お惣菜の部門です。
コロッケやメンチカツなどの「フライ類」、ハンバーグなどの「加工品」、
「米飯(お弁当の具材)」の関連が狙いです。

商品開発はバイヤーが担当していますので、バイヤーと仲良くなることが先決でした。
「どうしたらバイヤーの注目を集められるか」「どの提案が喜ばれるか」
それには何が必要かを真剣に組み立て、考えました。

そこで、まずは現場に入って現状を把握するために
新規オープン店や催事にお店に手伝いに行きました。
当然、繁盛する土日に行くことが多かったです。

経験を積むごとに、作り方や品揃え、売り方のコツなどが見えてきました。
「現場が困っている問題はなにか?」
「もっと簡単に作れるようにできないか?」
「より良い売り方はないか?」

パートさんやチーフから現場の声を聞きながら
商品開発を手掛けていきました。

一番手がかかるのは「お弁当」です。
ご飯を炊き、いろいろな種類のおかずを用意し、盛り付ける。
丁寧に盛り付けることが重要で、見た目が悪いと売れません。
彩りやボリューム感も大切です。

そこで、調理が簡単で盛り付けも簡単、見た目も派手でボリュームもある
メニューはないかと、さまざまな商品を見て回りました。
そして、工場で作ることができるものを探しました。

そして、「オムライス」というアイデアが閃きました。
色も派手で、すでに給食用の商品もありました。
これを改良しよう!

中身のチキンライスは美味しかったので、卵焼きの部分を手作り風にできないか工場に相談しました。
そして、厚めの丸い卵焼きを焼いてもらい、それを半円に折りたたんでチキンライスを包み込みました。
見た目もボリューム感もあり、いい感じになったので、あとは製造ラインと包装方法を考えるだけです。
いかに「コスト」がかからないようにするかがポイントでした。
店頭で498円で販売したかったのですから。

たくさん売れれば効率的な生産ラインが作れて
コストも下げることができます。
しかし、実際にどれくらい売れるのかは分かりません。

ここは目標を決めて売り切るしかない。
そこで、目標値を決めて達成するしかありません。

まずは目標値を決めよう!
私は専用の販売ラインを作ることを目標に決めました。
とんでもない目標値を立てたのです。

そうすると、見る目が変わる。
全国的に販売するには?
大きなチェーンに販売しなければ達成しない。
いろんなハードルが見えてきます。
しかし、夢は大きい方がいい!

そんなイメージを持ちながら活動しました。

そして、私の担当のチェーン店でテスト販売を行いました。
夏休み中ということもあり、子供に人気がありました。
卵の質やトッピング、店内の調理方法などリニューアルして、
本格的に導入しました。

それなりに売れましたが、まだまだ目標値には夢の数字
そこで、他の販売先はないかと考えました。
同じ店内には市販用の売り場もあります。


これまでのお惣菜のお弁当商品は、業務用向けでメーカー名は表示されません。店内で調理して提供するため、お店が加工業者となります。



一方、市販用は冷凍ショーケースで販売される冷凍食品です。
私が所属しているメーカーは業務用専門で、この市販用には製品がありませんでした。
ここに大きなチャンスがあるのではないかと思いつきました!

この場所でオムライスを売ることはできないだろうか?
売り場を見ると、カラフルなパッケージに包まれた商品が並んでいます。
私たちの商品には、こんなフィルムや包装機械も使えるようなものはありませんでした。

うーん、どうしよう?
いや待てよ、逆に中身を見せてお客様に安心感が出ないかな?
一食ずつ真空パックになっていたので、このままでも売れるかもしれない!

早速、市販用のバイヤーを紹介してもらい、テスト販売にこぎつけました。
もちろん味を試してもらわないと売れないよな、
よし、試食販売をしよう!

また、休みの日に仕事です。
売り場の前に机を置いて、小さなカップにオムライスを小さく切って食べてもらいました。
温かいうちに食べてもらうのがポイントとわかり、こまめに取り替えます。
すると子供に人気とわかり、試食販売で好感触を得ました。

そして次の夏休みにフェア企画となり、販売するとこれが売れました!
ボリューム感と味、なにより中身が見える事が良かったようです。

これが広がり、同じ系列の全国チェーンスーパーにも導入になり、
ここでも売れました。
そして、このスーパーチェーンで
7週間連続一位の販売となり、担当バイヤーが表彰されました。

ここから全国的に広がり、
最初にイメージしていた専用ラインでフル稼働の目標を達成したのです!
これは嬉しかったです。

そしてこの実績が社内で認められて、部長に昇格しました。
ここからまた試練が訪れます。
次の回でお話ししますね。