Nagi@ドイツでワイン醸造家

ワイン用ブドウ栽培とワイン醸造の専門家。 ガイゼンハイム大卒/ドイツで800年続くワイ…

Nagi@ドイツでワイン醸造家

ワイン用ブドウ栽培とワイン醸造の専門家。 ガイゼンハイム大卒/ドイツで800年続くワイナリーの中心メンバー。元ワイン無関係の会社員で決断力のある方向音痴。醸造用葡萄の栽培醸造エンジニアの視点から、ワインにまつわるブログ(https://nagiswine.com)も書いてます。

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ワインを中心に、学習や幅広い交流を目的としたオンラインコミュニティ。栽培や醸造、マーケティングなどにまで目を向け、皆で新たな視点を発見し、議論し、古くてなお新しいこの魅惑の液体に対する理解を深めます。新しい学びや普段知ることのないワイン造りの裏側に触れたい方はぜひ。 ■ サークルでできること 【愛好家 / ソムリエなど有資格者の方】 栽培や醸造の現場から生の情報を知れる ワイン造りへの疑問を造り手に直接質問できる 造り手の本音を知ることができる 教本からは知ることのできない現実を知れる 【造り手の方】 異なる栽培や醸造の方法を知れる 専門的な議論ができる 日本語だけでは知れない情報を知れる 世界中の造り手同士で交流ができる ここではNagiの考えていること、見ているものを伝え、議論しながら共に学ぶ仲間を増やしていくことを第一に考えています。 記事を読んだり教本の内容を暗記する以上にインプットとアウトプットのある学びを求める人向きのコミュニティです。

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    2024年、これまで拠点にしてきたドイツから日本に戻ることを決めました。 日本に帰国してから生きていくため、ワインを造っていくために調べたこと、知ったこと、考えたこと、行動したことなどを備忘録的に記録した記事をまとめたマガジンです。 記事はメンバーシップに参加してくださっている方にのみ限定公開です。

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やれることとやれないことを整理する 1

先日ご報告させていただきましたが、現在、日本に帰国する前提で次の動き方を考えています。今後、どのような形でワイン造りを続けていくのか、もしくは関わっていくのか、がテーマであり前提です。 このシリーズでは日本での活動をするべく悪戦苦闘するなかで、私が知ったこと、考えたこと、進捗などを備忘録的に記録していきます。

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      ワインの醸造中に発生する澱には酸化防止効果があるため、ボトル中に澱が含まれている濁りワインでは酸化防止剤を添加しなくてもワインが酸化から守られる可能性があることを書いた記事を公開しています。 特にナチュラルワインを造ろうとする場合、ろ過を行わず、酸化防止剤を使用しない関係上、ボトル内に残った澱が酸化防止機能を代行できるのであれば、メリットは大きくなります。一方で澱が吸着できる溶存酸素の量には限りがあること、澱の構成成分の観点から必ずしもボトル内に澱を残すことが品質管理上の利

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        • 説明コストとワインの属性

          ワインにまつわる説明コストを考えたことはあるでしょうか。説明コスト、といってもなにもワインを売る側の立場にいる人だけに限ったお話ではありません。ワインを買う側の立場にいる人にも関係してくるお話です。

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          やれることとやれないことを整理する 1

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          先日ご報告させていただきましたが、現在、日本に帰国する前提で次の動き方を考えています。今後、どのような形でワイン造りを続けていくのか、もしくは関わっていくのか、がテーマであり前提です。 このシリーズでは日本での活動をするべく悪戦苦闘するなかで、私が知ったこと、考えたこと、進捗などを備忘録的に記録していきます。

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          澱の持つ抗酸化作用の使い方

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          ワインの醸造中に発生する澱には酸化防止効果があるため、ボトル中に澱が含まれている濁りワインでは酸化防止剤を添加しなくてもワインが酸化から守られる可能性があることを書いた記事を公開しています。 特にナチュラルワインを造ろうとする場合、ろ過を行わず、酸化防止剤を使用しない関係上、ボトル内に残った澱が酸化防止機能を代行できるのであれば、メリットは大きくなります。一方で澱が吸着できる溶存酸素の量には限りがあること、澱の構成成分の観点から必ずしもボトル内に澱を残すことが品質管理上の利

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          2024年の収穫を占う。畑の現状

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          霜の被害や雹の被害、洪水の被害など、一部の生産地域の生産者にとって2024年はかつてないほどに厳しい年になりそうです。4月末にドイツであった大規模かつ深刻な遅霜の被害では、発生時点において100%の被害を受けたワイナリーもありました。 一方で、そうした被害のあった畑でも少しずつ、次の動きが見えはじめてきています。 前回の状態からさらに畑の様子がかわってきていますので、その様子をお伝えしたいと思います。

          2024年の収穫を占う。畑の現状

          シーズンのはじめにシーズンは本当に終わったのか|霜被害の続報

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          4月23日未明、ドイツでは各地で夜間の大幅な冷え込みが確認されました。ところによってはマイナス8℃やそれ以下まで下がるという、まさに前代未聞の冷え込みとなりました。

          シーズンのはじめにシーズンは本当に終わったのか|霜被害の続報

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          2024年の収穫を占う。畑の現状

          霜の被害や雹の被害、洪水の被害など、一部の生産地域の生産者にとって2024年はかつてないほどに厳しい年になりそうです。4月末にドイツであった大規模かつ深刻な遅霜の被害では、発生時点において100%の被害を受けたワイナリーもありました。 一方で、そうした被害のあった畑でも少しずつ、次の動きが見えはじめてきています。 前回の状態からさらに畑の様子がかわってきていますので、その様子をお伝えしたいと思います。

          2024年の収穫を占う。畑の現状

          シーズンのはじめにシーズンは本当に終わったのか|霜被害の続報

          4月23日未明、ドイツでは各地で夜間の大幅な冷え込みが確認されました。ところによってはマイナス8℃やそれ以下まで下がるという、まさに前代未聞の冷え込みとなりました。

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          ここから先は水掛け論|テロワールとナチュラルワインを巡る議論に対する一考察、もしくは個人的感想

          先日、ドイツを代表するワインの生産者団体であるVDPが主催する大規模なイベントが開催されました。そのイベントで"Terroir vs. Natural"と題された興味深いパネルディスカッションが行われました。私自身は残念ながら仕事の関係で参加できなかったのですが、参加した方からのレポートを読んでみて感じたことを書いておきます。

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          ワイナリーの四方山話|環境が整い選択肢が増えると判断を間違う

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          ワイナリーの四方山話|環境が整い選択肢が増えると判断を間違う

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          発酵時における酸素の役割|ワインと酸素

          この記事ではアルコール発酵時における酸素の役割について詳しくみていきます。

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          発酵時における酸素の役割|ワインと酸素

          ワインが似る理由、似ない理由。そこから見出すべきこと。

          複数の生産者が一同に介する比較的規模の大きい試飲会に参加することが年に数回あります。こうした試飲会は効率よく複数の生産者と会って話しながら彼ら、彼女らのワインを試せることが最大のメリットですが、もう1つの大きなメリットがあります。1つの生産地域に集中して複数のワインを短時間にほぼ同じ環境下で横断的に試すことで、その地域の特徴を理解しやすい点です。 ある生産地域の特徴を知る。これはそこに共通している特徴を読み取ることです。当たり前のように思われていますが、実際に同じ生産地域で

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          ワインが似る理由、似ない理由。そこから見出すべきこと。

          シーズン初めにシーズンの終わりを迎えないために

          異常気象、という言葉がすでに恒例になりすぎて陳腐化し、誰も今の状況を異常とは思わなくなりつつある昨今。それでも今年、2024年の気候は今時点でさえすでに異常だと思わざるを得ないものです。年初から例年を上回る平均気温が続いただけではなく、4月上旬と中旬にそれぞれドイツ各地で25度前後の夏日にもなるほどの気温を観測しました。4月の上旬に最高気温が28度になるなどこれまで誰も考えたことのない事態です。

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          畑で見つけたもの

          まだ枝が伸びていないこの時期はブドウ畑を観察するにはいい時期です。それぞれの造り手がどのような考え方で畑を作っているのかが分かり、とても興味深く、また勉強になります。 とはいえ、最近の私はボトリングのための各種作業からその後の事務作業など醸造所内での仕事に追われており、畑にまったく出られていません。そこで、休日に自宅近くのブドウ畑を散歩しながら見つけたものをいくつか、こちらでシェアさせていただきます。

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          ワインは毎年同じでなきゃいけない?ワインの差はどこまで受け入れられるものなのか

          ワインは毎年味が変わるもの。ワインに詳しくなくてもなんとなくそういった認識をお持ちの方は多いのではないでしょうか。そこでちょっとご自身を振り返ってみていただきたいのですが、同じワインを毎年買っていて実際に味や香りが違っていたらどう思うでしょうか。おそらく多少の違いならヴィンテージの違いだろうと納得できると思います。では予想しないくらいに味も香りも違っていたらどうでしょう。ヴィンテージの違いだと素直に受け入れられるでしょうか。

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          ワインは毎年同じでなきゃいけない?ワインの差はどこまで…

          コルクを巡るトラブル

          コルクに関する問題といえば、ブショネです。TCA (2,4,6-Trichloranisol: トリクロロアニソール) という化合物を原因とするオフフレーバー (欠陥臭 / 不快臭) としてよく知られています。この不快臭はTCAを含んだコルクや他の木製品がワインと接触することでワイン中に移行して発生します。 コルクに原因のあるワインの品質問題としてはブショネがもっとも有名ですが、実際にはこれ以外にもいくつか、コルクが原因と思われる問題が存在しています。おそらく一般にはあまり

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          コルクを巡るトラブル

          PIWIワインの売り方を考える

          オレンジワイン、ナチュラルワインに続くワイン業界のトレンドとしてPIWI (Pilzwiderstandsfähige Rebsorten: カビ菌耐性ブドウ品種) が入るのかどうかに注目が集まっています。 しばらく前からワイナリー関係者の間ではPIWIが話題の中心になることが増えてきていましたが、そうした機会が昨年後半から今年に入って一気に増加しています。PIWIを推進する団体が複数立ち上げられたほか、生産者のためのシンポジウムでもメインテーマに設定され、情報の共有が進め

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          PIWIワインの売り方を考える

          本質的にはワインではなくワインっぽいものを求めているのではないか、という話

          最近はナチュラルワインが人気だという話はいまさら改めてするまでもないくらいにはよく知られたことだと思います。町中を歩けばそこかしこにナチュラルワインの飲めるお店、という趣旨の看板を見かけます。 注目され話題性があるためなのでしょう、ナチュラルワインはメディアで取り扱われることも増えています。そうしたなかで、人気女優さんがナチュラルワインを語る企画が目に付きました。彼女の語る言葉がすべてのナチュラルワインラヴァーの言葉を代弁しているとは思いませんが、一方で根底しているものがあ

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          本質的にはワインではなくワインっぽいものを求めているの…