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台北のスピークイージーと北投の建築巡り 【台北旅 2020 #02】

「よし!台北旅行記は数回に分けるとしても、毎日公開していくぞー!」と意気込んでいたのも束の間。風邪(notインフルエンザ)で週末2.5日ほど寝込むという事態になりまして、Vol.2の公開が遅くなってしまいました。ごめんなさい。

こちらのnoteの続き、台北旅行記のVol.2になります。夜市や台北101といった台北の定番スポットを巡ったのち、楽しみにしていたバー巡りへ!

ちなみにこの旅行記Vol.5くらいまで続きそうです……(長っ!なんて言わないで……)

台湾にSpeakeasy(スピークイージー)?

「クラブ以外で、夜遅い時間まで大人が遊べる場所がないものか」と色々調べていたときに、とあるYouTubeの動画で知ったのが、台北にいくつかあるというSpeakeasy(スピークイージー)。

このスピークイージー、元々は1920~30年代、アメリカで禁酒法が施行されていた時代にアルコール飲料を密売していた場所のこと。今では当時を彷彿とさせるような隠れ酒場のことをスピークイージーと呼んでいる。

ニューヨークに点在してるイメージだったのだけれど、スピークイージーが台北にもあるとは!ということで、いくつか調べて足を運んでみたのでした。初日は「BAR PUN」と「Le Kief」の2店から。

BAR PUN : 非常ベルの先の秘密空間

幹線道路の信義路四段から1本入って、そこからさらに細く暗い路地を進んだ中ほどにある「BAR PUN」。わかりにくい場所ではあるのですが、少し待っていればそれっぽい人たちが細い路地を入っていくと思うので、ついていけば辿り着くかと。そのくらい人気のお店のようでした。

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入り口っぽいドアは一切なし。この非常ベルのボタンを押すと入場することができます。

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内部は想像よりひろい空間。グレーと控え目なゴールドでまとめられたインテリアが素敵でした。

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メニューも用意されているのでカクテルにあまり詳しくない人でもオーダーしやすい。スタッフの方たちは英語ができるのでよくわからなければ好みなど伝えてお勧めをきいてみるのも◎。

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このスティック状のものはオリジナルの香りのカクテル「PUN FRAGRANCE」の香りを試せるムエットのようなメニュー。隅々までお洒落。

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私がオーダーしたのはお茶ベースのオリジナルカクテル。華やかな香りで美味しかった。

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予約をしないで突撃してしまったところ、満席と言われつつ、スタンディング席に通してくれたのですが、その後、キャンセルが出たのか席に案内してもらえてラッキーでした。

何杯も飲んで酔っぱらう感じのお店ではないので、回転はそこそこ速いですが、確実に入りたい場合は、事前に予約をしておいたほうが良さそうです。

そして、2軒目に移動。東京ほど寒くないので、多少の距離であれば歩いてしまえ、という気持ちになる。

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バイクが多い。

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台湾ではメジャーな朝食、豆漿を扱っているようなお店はこんな夜遅くでも営業中(どうやら24時間営業らしい)。反して、東京はほんと夜遅くまでやっているお店が減ったよなあ……。

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Le Kief 菱玖洋服 : テーラー風ショップの裏の顔は……

光復南路308巷にある「Le Kief 菱玖洋服」。

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メンズのテーラードジャケットが着せつけられたトルソーが飾られたショーウィンドウ、店内にも生地やボタンが並び、一見テーラーのよう。

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とある方法で入り口を開けてもらうと、その先には洞窟のような通路が続いており、その先にはバー空間が。

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PUNにくらべると、よりカジュアルで賑やかな印象。残念ながら満席で席がないということで、断られてしまい中には入れなかったのですが、仕組みは理解したので次回は予約してリベンジしたい。

より大人向けのコンセプトになっているという2号店の「Room by Le Kief」も気になります。

このあたりはグルメ激戦区らしく、夜遅くまで若者で賑わっているようだった。人も多いので夜遊びも安心、かも?

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法鼓山 農禪寺 : まるで美術館のようなモダンな佇まいの寺院

翌朝は少し早起きして、Uberを呼び、台北市の北部、北投にある法鼓山 農禪寺へ。台北市街地からはクルマで25分くらいの道のり。少し時間はかかるけれど、バスでも行けるそう。

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法鼓山(ほっくさん)は台湾の仏教系僧団で、農禪寺はそのお寺。数年前に改築され、台湾人の間でも写真映えするスポットとして人気なのだとか。

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天気が悪くて残念だったのだけど、打ちっぱなしのコンクリート、直線で構成された美術館のような美しい施設。

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ここも旧正月前ということで赤い提灯の飾り付けが。

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壁面を埋め尽くすお経(だと思う)はすべて木の板に掘られたもの。

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本堂に入っていいか訊くと、スタッフの方がついてくれ、身振り手振りでお参りのお作法を教えてくださった(内部は撮影禁止)。ガラスの奥に映る木製の壁に点々と模様のようになっている部分にはひとつひとつ小さな仏像がおさめられていた。

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「スローモーションの動画を撮りたいんだけど撮ってくれない?」と英語で話しかけてきた大学生。「それ制服?」って訊いたら「そうだよ」って言ってたけどホントだろうか。オレンジがポイントになってて可愛かった。

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敷地内にはひと休憩できるカフェがあって、カウンターに居るおばさまたちに声をかけるとコーヒーやお茶、お茶菓子を頂けます。お代はドネーションとのこと。台湾はどこで飲んでもお茶がとにかくおいしい。

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営業時間や禁止事項、行き方などは公式のウェブサイトに書いてあります(画像になっててGoogle翻訳使えないのが悲しみ)。

次の移動はバスに乗ってみるか〜とGoogle Maps片手にバス停へ向かう。

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歩いて5分ほど。ここがおそらく最寄りのバス停。次の目的地に向かうバスまで思ったより時間があったので、結局タクシーに乗ってしまったのだけれど。

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台北市立図書館 北投分館 : 環境に優しく美しい図書館

農禪寺からタクシーで10分ほど。お次は台北市立図書館 北投分館へ。このあたり、北投(ベイトゥ)は温泉が有名らしく、周辺には温泉旅館がたくさん。

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2006年に完成したという台北市立図書館 北投分館。

建物の計画・建設・運用・解体の一連のライフサイクルで生じる環境的責任と資源効率性を考慮し設計。
生物多様性・緑化量・保水・省エネ・CO2削減・廃棄物削減・室内環境・水資源・下水やゴミの処理など。
台湾初のグリーンビルディングとして9つの指標を掲げています。

世界建築巡り - 台北市立図書館北投分館:Taipei Public Library Beitou Branch より

Bio-architecture Formosana( BAF ) /  九典聯合建築師事務所という台北の建築事務所の設計で、この建築事務所自体が環境に配慮したサスティナブルなデザインを得意としている設計事務所のよう。

内部は天井から床まで木材をふんだんに用いた優しい雰囲気。自然光がたっぷり注ぐ設計になっていて、照明は必要最低限。ちなみに、分館というだけあって、施設自体はそこまで大きなわけではないです。

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雨が降ったりやんだりの天気だったので外でくつろぐ人はいなかったけれど、ウッドデッキにも座席が配されていた。こんなところで読書するの最高だろうなあ……。

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周辺は公園(北投公園)になっているので、お散歩も楽しめる。そこかしこに湯気があがっていて写真を撮るのも楽しい。

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台北市立図書館 北投分館のお隣にある、北投温泉博物館。レトロなレンガづくりの建物がかわいい。

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まだまだ続きます。

台北旅行記(2020.01.18 - 01.20)

#01:食と写真を楽しむ2泊3日
今お読みの記事です👉 #02:台北のスピークイージーと北投の建築巡り
#03:シンプルすぎるが癖になる、宜品福州乾拌麵/松山文創園区さんぽ
#04:台北の電気街へ - 八徳路電気街、光華商場、三創生活園区
#05:台北はやっぱりバーが楽しい/KIKI麺食べれずKIKI Restaurantへ


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