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小説「キスマーク」

【あらすじ】
大学生の蜂須賀はキスが嫌いだった。彼女の水川は何とかキスをしようとするが。

【備考】
・本作はR15作品です。
・小説家になろうにも掲載しておりましたが性的な描写の部分で注意が来た為に、削除しました。

【作品データ】
総文字数:約8000字
バージョン:v1.1.1
公開日:2020.7.1
更新日:2022.9.26

【リンク】
エブリスタ
カクヨム
アルファポリス

【作品冒頭】

 冷蔵庫を開けるとドリンク用のスペースに水のペットボトルが隙間なく入っていた。その一本を手に取り、砂を呑み込んだ後のような喉を掃除する。胃袋まで唾液混じりの液体が押し流されて、微睡みから抜けた気分がいくらかすっきりした。
「ねえ、花」
 大嫌いな自分の名前を呼ばれ、俺は布団に包まったままの何も身に付けていない女の頭を掴む。金髪を気取って染めたショートヘアはうまく髪が引っ張れなかったが、
「名前で呼ぶなっつっただろ」
 少女漫画みたいな派手なマスカラの目は謝罪の色に染まったから、それで満足だった。

#小説 #短編 #R15 #キス #性描写あり #大学生 #トラウマ

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