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小説「えんぴつロマンチカ」
【あらすじ】
ぼくの小学校で、小さくなるまで鉛筆を使い続けている女子がいた。
ぼくの、彼女と、鉛筆との間に生まれる思いの変遷を描いた、淡い短編文学作品です。
【備考】
・本作は小説家になろうで開催されている『第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』応募作品です。
・コンテスト期間終了後、非公開になる場合があります。
【データ】
文字数:1000字
バージョン:v1.0.0
公開日:2022.12.23
更新日:2022.12.23
【作品冒頭】
いつも鉛筆を小さくなるまで使っている同級生の少女がいた。彼女の家は商店街にある小さな文具店で、ぼくはいつもそこで鉛筆を買うのを密かな楽しみにしていた。
けれど小学校ではシャーペン派が幅を効かせていて、特に鉛筆を使うような指導もなかったので、学年が上がる毎に鉛筆派は減り、小学六年の時にはぼくと彼女だけが鉛筆を使うようになっていた。
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