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小説「武蔵野に遺りしモノ」
【あらすじ】
探査員であるロイドとパスカルは荒れ果てた大地を進んでいた。大きな災害があり、大半の生物が死に絶えた土地で、エネルギィ反応があった地域を調べている。そこで彼らは不思議な建物を見つける。一体、そこには何が隠されていたのだろう。
これは武蔵野と呼ばれ、親しまれた土地に人々が遺そうとしたあるものの行く末を描いた一編である。
【備考】
・本作は第3回角川武蔵野文学賞応募作です。
・コンテスト期間終了後、非公開になる場合があります。
【データ】
文字数:4000字
バージョン:v1.0.0
公開日:2022.11.27
更新日:2022.11.27
【リンク】
[カクヨム]
【作品冒頭】
背の高い草をかき分けながら進むと、ようやく見晴らしの良い場所に出た。山を超えたようだ。窪んだ土地にはぽつりぽつりと人工物が見える。だが靄が漂い、視界は明瞭とは言えない。それでもおそらくここがその付近だろうと当たりを感じ、ロイドは自分の右側で前足を舐めている犬のような相棒に言った。
「目標に近づいたと思わないかい?」
「ここまで降下地点から何時間かかったと思っているのだね、君は」
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