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【体験記】転職のプロが、転職活動してみた 〜やったこと・やらなかったこと〜

半径5mの人たちを前向きにする人、なぎ🌻です。

わたしは7月末で転職エージェント会社を退職し、8月からはSaaS企業の営業に転職します。
今日は、1000人以上のキャリアをサポートしてきた転職のプロのわたしが、どのように転職活動を行ったのか、ノウハウに絞ってお話します!

今日の結論

【やったこと】
■「Wantedly」と「Green」に登録
■「Wantedly」「Green」のプロフィールと、職務経歴書の作成に命を懸ける
■50社応募(カジュアル面談)業界などで選り好みせずにとにかく会いまくる
■企業との対話の中で自分の軸を明確にしていく
■自分との対話を通して自己分析を繰り返す
■面接準備は入念に

【やらなかったこと】
■転職エージェントに相談する
■会社規模、年収で応募企業を決める
■特定の業界に絞って応募
■最初に内定が出た会社に決める

特徴①エージェントは使わず、すべて自己応募

わたしが現役の転職エージェントだったということもあり、すべて自己応募で進めました。
でもこれには、エージェントの手を借りなくても自分でできるから 以外にこんな理由があったからです。
✔️ 他人にスケジュールや意思決定をコントロールされたくなかったから
✔️ 企業の人事や面接官と直接やりとりをして、相手の温度感を知りたかったから

仕事を続けながらの転職活動で、1ヶ月の短期集中で終わらせると最初からおしりを決めてました。
なので面接のスケジュール調整などでエージェントが間に入ることでスピード感が遅くなるため、すべて自分がやりとりをしようと思いました。
また、面接後のフィードバックなどを直接企業からいただくことで、次の対策にもなるし、相手の温度感(わたしへの印象や採用熱意)が直接伝わるのもメリットです。

ただ、「キャリアアドバイザー」のような相談相手はたくさん作っていました。
相談していた人数は10人ほどいたかと思います。
相談相手も同じ系統の人ではなく、職場の上司、同僚、自分のいきたい業界で営業をしていた人、大学の友人、SNS上で繋がった人など…
自分と距離の近い人から、少し遠くて客観的にみてくれそうな人まで、さまざまな角度から意見をもらっていました。

このバランス感覚のおかげで要所要所で適切な判断ができていたなと思います!

※わたしは退路を断つために、転職を考えていることを上司に伝え、退職交渉を進めながら転職活動をしていました。なので上司や同僚にも相談ができたという背景があります

特徴②利用媒体は「Wantedly」と「Green」

この2つを利用したのは明確な理由があります。

✔️ リクナビなどの大手求人媒体を使わなかった理由
・エージェントからのスカウトが山のように来る
・企業が自ら求人を作成したり、修正しているわけではなく、求人広告会社の担当者が作成しているため、誤った情報や古い情報、内容が薄いなど、求職者にとっては不利。

✔️ ビズリーチを使わなかった理由
・費用がかかる
・エージェントからのスカウトが山のように来る
・「スカウトをもらう」という受け身の姿勢になりがち

✔️ 「Wantedly」と「Green」をつかった理由
・スタートアップ、IT企業など、新しく革新的な企業が多い
・「カジュアル面談(応募前に企業が自社の説明をした上で、求職者の転職理由や叶えたいことをヒアリングし、マッチするかどうかをすり合わせする面談)」からスタートという企業が大半なので、応募前に詳細な企業の情報を知れる
求人内容や企業情報が非常に濃い。かつどんな思いで事業を行なっているのかなどのビジョンや価値観が記載されているので、早い段階でカルチャーフィットがしやすい
・プロフィール欄が比較的自由なのでアピールしやすい

とくにプロフィール欄に関して補足すると、
一般的なリクナビなどの求人媒体は学歴や職歴など履歴書・職務経歴書の簡易版の要素が強いのですが、Wantedlyなどは本当に自由。

わたしは「仕事のスタンス」や「大切にしている価値観」「ストレングスファインダー」などを記載していました。
ここに共感してスカウトを送ってくださる企業の方も多くいらっしゃいました。

また、これまでの実績がみやすく強調して記載できるので、自分の強みや実績をアピールしやすいと思います。

なので、履歴書・職務経歴書の作り込みももちろんしっかりしましたが、Wantedly、Greenのプロフィール欄の作り込みに一番時間をかけたかもしれません…笑

自分を商品として企業に売り込むので、最初の接点となるプロフィールの作り込みはとっっっっても大切です!!!
これについてはまた別途しっかりと解説します。

特徴③選り好みせず、とにかく数を受ける

これは自分がキャリアアドバイザーとしてアドバイスするときにも必ず言いますが、「企業規模」や「年収」「勤務地」「残業時間データ」「クチコミ」などで会社を応募前から選り好みするのはやめましょう!!

まじでもったいないです。本当に損しています。圧倒的機会損失。

まず、「企業規模」。
従業員数が多いから何?って話です。
多いから安定?東証一部上場しているから安定?
本当にそうでしょうか?

就活ランキングでも上位の大手メガバンクはIT化でどんどん人を減らしていますし、JALは財政破綻で潰れました。日本を代表する家電メーカーシャープはいまや買収され、外資企業になりました。

「就活ランキング人気企業」でも、「権威のある大手企業」でも、明日はどうなるかわからない時代です。
従業員数が多いのは柔軟に変化できないので逆に危険です。
株式上場したら「株主」から経営に対して口出しをされるので自由に事業展開ができなくなります。

また、「年収」「勤務地」「残業時間データ」などの数字で判断するのもあまり良くはないと思います。
例えば「年収」は、面接の中で評価が上がって、求人票の年収よりも数100万UPで転職成功した方を何人もサポートしてきました。
また、「残業時間データ」は部署によって異なるので、全社平均のデータでは判断しきれません。
「勤務地」は持ち家などどうしても仕方がない人はいるかと思いますが、自分の生活圏を変えてでも市場価値を上げることを優先した方が、後々のキャリア戦略で有利に働く可能性が高いです。
「クチコミ」は退職者が書いているのでネガティブになりがちですし、その方とあなたは別の人間。まったく同じように感じるとは限りません。面接の中で自分で判断をした方が良いと思います。

わたしはカジュアル面談を54社受けました。

受けていく中で、魅力に感じる企業/感じない企業と分かれていきますが、それぞれの理由から傾向が見えてきます。
何に惹かれたのか、何が魅力に感じなかったのかを言語化していくと、それが自分の軸になります。

「自分の軸がわからない」という人は、ぜひたくさんの企業と出会ってみてください。

特徴④自己分析と面接準備はセット。走りながら自分と対話し続ける

よく、自己分析にめちゃくちゃ時間を割いて、一向に応募ができずに止まっている求職者の方がいらっしゃいます。

自己分析はネットや書籍など、たくさん情報が溢れかえっていて、一度始めると沼にハマってしまうものだと思います。

わたし自身は下記3つのみを明確にした段階で応募をし始めました。

✔️ いまの仕事になにが不満なのか
✔️ 求人を見ていてどんなキーワード/企業に惹かれるのか
✔️ 自分の得意なことはなにか/苦手なことはなにか

✔️ いまの仕事になにが不満なのか
これは「地雷探し」です。どうなると自分はしんどくなってしまうのかを洗い出します。

✔️ 求人を見ていてどんなキーワード/企業に惹かれるのか
これは「興味の対象」や「理想の環境」を探すことです。求人を見ると、心の琴線に触れるキーワードがあるはず。その傾向を知ることで、自分のいきたい方向性が見えてきます。

ここで先程の「年収」などの条件で絞らないことが大事です!!
本当の価値観が見えなくなってしまいます(泣)

✔️ 自分の得意なことはなにか/苦手なことはなにか
これは「職種」やその企業が相手にする「顧客」「製品」など、どんなものがフィットするのかを判断するのに使います。

わたしはメーカー(有形商材・対法人向け)と人材業界(無形商材・対個人・法人両方)を経験しましたが、「無形商材」の方が提案に幅があり、面白いと感じました。
また、メーカーでバックオフィス部門で働いていた時よりも、営業として数字を追って会社の成長に貢献したり、お客様とのフロントにたって役に立てている実感が湧いた方がおもしろかったので、「無形商材×営業」で受けていきました。

そして応募する中で、面接官から質問をされて考えて、また自分の中で深掘りをして…を繰り返す中で、自然と自己分析の解像度が上がっていきました。

いかがでしたでしょうか?
次は、より具体的な進め方のスケジュールについてや、今回説明したノウハウの深掘りを書いていきたいと思います!

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