広報の60%は人見知り?内向型の広報戦略
スタートアップで広報をしているNagisaです。
広報歴2年半。正直、周りの広報のアグレッシブさに圧倒されてきました。そもそも私は大勢でのイベントや飲み会がそこまで好きなタイプではありません。他社の広報さんと話しているとみんなコミュ力ありすぎでしょ、、、と圧倒されることもあります。
でも、他の広報の人はどう考えているのだろう?PRFunhoのコミュニティでアンケートをとってみると、意外にも同じような仲間が多かったのです。
では、「自分が人見知りだ」と考えている人は広報の仕事をどうやって進めればいいのか。私なりの解答を考えました。
このnoteが、「自分は広報に向いてないと思っている」「正直あまり大人数でワイワイするのが好きではない」と心の中では思っている人に届けばいいなと思います。
広報も実は人見知り?
PRFunhoの中で、アンケートをとってみました。
60%以上の広報担当者が「自分は人見知りだ」と回答していました。周りの広報のコミュ力高すぎぃ…と思っていましたが、意外にも自分のことを人見知りだと認識している人が多い結果となりました。
不特定多数の集まりについては、「まあまあ好き」と回答した人が約60%となりました。「自分は人見知り」と回答した人が多かった割には、大勢での集まりを好む人は多いようです。
広報業界では時々100人規模の交流会が開かれているのですが、あまり大勢での集まりが好きではない人が4割いるのですね。ちょっと安心しました。(知らない人とたくさん話すとかなり終わった後にぐったりしてしまうという経験が誰しもあると思うのです。。。)
メディア関係者1人1人とちゃんと向き合う
簡単なアンケート結果を共有しましたが、ここからは「人見知り」で「た不特定多数と集まるのがそこまで積極的になれない」広報がどう仕事を進めていくかを考えていきます。(私はこのタイプ…)
結論から言うと、「広く浅く」ではなく、「狭く、深く」戦略が合っていると思います。
例えば、新しいメディアの人と繋がりたい場合、過去の記事を必ず読んで興味を把握してから提案します。一度挨拶をした記者さんへの提案メールには、最近書かれた記事についての感想を書いて送るようにしています。「読んでくれているんだな」と思ってもらうことで、関係が深まっていくと思います。一度知り合ったメディアの人との関係を強固にしていくことが大切です。
結局は、人脈ではなくネタありき
また、これまでの経験をよく振り返ってみると、面白いネタであれば、別に飲みに行ったこともなく、1度名刺交換をしただけの方でもメールに返信いただいたり、取材に繋がったり、発表会に来てくださるケースも意外とありました。
会員制の広報コミュニティPRアカデミーを主催する栗田さんの本で、私にかなり響いた文章があります。
広報のQ&Aに栗田さんが回答していく形式の本なのですが、広報が「記者との夜の飲み会に正直疲れます。メディアとの飲み会は本当に必要なんでしょうか?」と質問する章ががあります。そこに対しての以下の回答がとても腑に落ちました。
『記者と友達になる必要はない』
『記者やディレクターは、取り上げる価値があると思ったら、飲みの有無に関わらず取り上げてくれる』
『月に1回飲むよりも、2日に1回ぐらいメールで情報提供をしたり、週1回電話をする方がよっぽどコミュニケーションが取れる』
目から鱗で、初めて読んだ時に心が軽くなったのを覚えています。
メディアの方と多くの人脈があるからと言ってガンガン掲載に繋げることができるかというと、そうではないと思います。「このネタは新規性がある」「このネタは今の時勢にはぴったりだから取り上げてもらえそう」というニュースバリューの高いネタがあり、それを提案するときに初めて、築き上げてきた繋がりが実を結ぶと思います。決して、記者と物凄く仲が良いからといって取り上げられるものではありません。(というか、接待してもらったら記事を書くような記者も倫理観どうなんだろうという話)
まとめ
意外にも自分を人見知りと自称する広報の人は多いようです。外交型・内向型に関わらず、その人に合った広報業務の進め方が存在します。広報の本質は、人脈を広げることよりも面白いネタを生み出して広げていくことだと思っています。
個人的には、少人数で集まる時が一番深い話ができるし、楽しいと感じています。無理に人脈を広げようとするのではなく、狭く深く関係性を作り上げるという視点も持ってみてはいかがでしょうか。
そして、もしよかったら「実は私もそう思ってた!」「こうやったら人見知り克服できた!」みたいな、あなたのストーリーもぜひ教えて欲しいです。良かったらこのnoteの感想と一緒に、Xで発信してください。読みにいきます!