子どもの教育について思うこと
私ね、13年間、私立小学校で「担任の先生」をしてました。
今は、公立の小学校で、非常勤の先生をしています。
どちらもね、一緒なの。
何がって。
子どもです。
子どもたちは、この世界にやってきた天使。
天使が、だんだん羽をむしられていく世の中になっていないかな〜
って思うんです。
それでね、久しぶりに手にした本にこう書いてありました。
「公教育としてのフォーマルな学びの場では、すべての子どもたちが、市民として必要な基本的知識や技能、道徳性や倫理観、その社会の文化的教養と資質を習得すること、卒業後もいつでもどこでも課題解決に使える知識や技能を育て、自らの進路やキャリアを見出して自己のアイデンティティを形成していくことが求められる。」(秋田喜代美『学びの心理学』p8)
大事なのは最後ですよね。
「自らの進路やキャリアを見出して自己のアイデンティティを形成」
「私はこれが好き」
「私はこういう生き方がしたい」
「私は、この人と一緒になりたい」
全て人生は「私」が切り拓いていきます。
そこで鍵になるのが【決断力】。
決断力があるということは、
【自分への自信】【自分への信頼】
があるということになります。
では、それはどうやって手に入るのか。
答えは2つです。
①失敗から学んだ経験
②信頼された経験
いずれも経験が大切になってきます。
そしてこの①と②は深く絡み合っています。
やってみないと失敗なのか成功なのか分かりません。
やらなければ、わからないのです。
その「やるぞ」という一歩の踏み出しも、経験がなければ勇気が出ません。
親から信頼され、
友達から信頼され、
教師から信頼され、
「失敗してもいいから、あなたの思うようにやってごらん。」
と言ってもらえる環境。
人は、経験したことでしか、学べないのです。
本を読んでも、学べます。
でも、アウトプット(実行したり、誰かに伝えたり)しなければ、
その学びは薄れてしまいます。
自らの進路やキャリアを見出して
自己のアイデンティティを形成していくためにも、
子供時代にたくさん信頼され、
たくさんのチャレンジができる環境
を、整えて行きたいなと思うのです。
先が見えない時代だからこそ、
大事になってくるのは「私は」どう思うか。
その直観力を、経験を通して育む余裕が、
大人社会にあることを願うばかりです。
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