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【共通テスト難易度】簡単と判断はできない、これだけの理由!

予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。

今回は「共通テストの難易度!簡単とは判断できない、これだけの理由!」ということで、共通テストの難易度について書いていきます。

2021年1月16日、17日に初めて行われた共通テストですが、世間では「意外と簡単!」「思ったほどでもない」と言った声が聞かれたり、「模試と全然ちがった!」「やっぱり時間が足りなかった」という声もありました。

そこで、今回の平均点から来年度以降の共通テストの難易度を大胆予測していきます!

今回もnoteは簡単に、詳細はブログで!という流れでいきます。noteでは「センター試験の難易度の変化」から「そこから見える共通テストの今後の予測難易度」を解説します。

ブログではもっと詳細に「コロナ休校によるもの?」「思考力・判断力の問題が少なかった?」ということについても解説しています。ぜひ、ブログの方も読んで下さい!

それではさっそくいってみましょう!

センター試験の平均点の推移(難易度の変化)

それではセンター試験の平均点の推移で、難易度がどう変わったかを簡単に見ていきます。

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センター試験が最初に行われた1990年~3年分の平均データを載せました。

初年度の1990年は文系が得点率67.7%、理系が得点率68.4%でした。

しかし、3年後の1992年は文系が得点率59.2%、理系が得点率59.1%となり、最初に比べれば難化したことがわかります。

センター試験は60%前後の得点率になるように作問するように基準が設けられていたことを考えれば、難しくなった!というよりも、ようやく意図する得点率になった!ということなんですね。

2021年度共通テスト(初年度)の平均点

続きまして、共通テストの初年度2021年の平均点や難易度を見ていきましょう。

共通テスト初年度の難易度は「文系平均:552点(61.3%)」「理系平均:572点(63.5%)」となっています。

センター試験の初年度から3年後のところまでの平均を重ねて予測すると、次のようになります。

・センター試験初年度→3年後(得点率約10%減)
・共通テスト初年度→3年後も同じように下がると・・・
2023年の共通テスト平均点の予測
★文系平均:461点(51.3%)
★理系平均:481点(53.5%)

つまり、共通テストの平均点が50%程度まで落ちていき、難易度が増していく!ということがわかるでしょう。

そもそも共通テストは平均点を50%前後になるように作問しているので、これに近い形に収まります。初年度はコロナ休校や、国語や数学の記述の先送り、英語外部試験の見送りなど、色々と受験生にとって不利な内容が多かったため、難易度を下げてきたのかもしれませんね。

共通テストの難易度 土台は変わらず「正答率50%」

先ほどの見出しの中でも書きましたが、本来、共通テストは平均点50%前後を目標に問題が作られる予定でした。

もしかしたら、この初年度の共通テストは作問ミス?だったかもしれません。ブログの方では詳細を書いていますが、思考力や判断力が伴うような問題が少なく、さらに、知識がなくても解けてしまうような問題もあります。

これは、共通テストを実施する上で、当初言われていた「高大接続改革」に反することになります。

ですから、来年度以降は確実に思考力や判断力、表現力をしっかりと使った問題を作成してくるはずです。

【共通テスト難易度】簡単と判断はできない、これだけの理由!

いかがでしたでしょうか?

予備校に所属している僕なりの見解を書いてみましたが、今後は果たしてどうなるかはわかりません。

しかし、センター試験にも難化、易化と言った年があったように、共通テストも出足こそ簡単でしたが、今後は難しくなる!と思って勉強に励んだ方が確実に良いことは間違いないです。

そもそも、センター試験より難しい!と言われていたはずが、こんな形で初年度を迎えたことは、共通テストを問題の作成者にとっても意外だったかもしれませんね。

とにかく、そもそも共通テストに向けた対策はセンター試験とは違っています。初年度を経験できたおかげで、本当の意味で共通テスト対策の方向性が見えてきました。

僕は共通テストに関する対策記事を量産しているので、ぜひ高校生の皆さん!塾関係者の皆さん!学校関係者の皆さんには、ぜひともご覧いただければと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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