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夜明けのくだらない僕たちをたまに思い出す

僕にも友達と言うよりも親友、でも親友と言葉で当てはめてしまうのは少し物足りないそんな存在が数人いる。

そんな人と何の教養もない、何の役にも立ちそうもない下らない話をしていて気付いたら夜が明けていたなんて事があった。


人はスーツ姿だったりどこか目的の場所を目指していたりするのに僕達は昨日の続きのままなんだ。
楽しかった余韻と少しの寂しさを引きずった明け方を僕は時々思い出す。

もちろん話した内容なんてこれっぽっちも覚えてないけれど風景とその時の楽しかったり切なかったりどうしようもない気持ちは今でも覚えてる。


そんな誰かから見たら、くだらないとひと言で言われてしまうようなものを僕は大事に思う。

純粋にアホだった痛々しい思い出ほどなんだかワクワクする。

大人という物がこんな思い出達を否定する生き物だとするなら僕は一生くだらない人間で良いからまたそんな事を繰り返していたいと思う。



今僕が読んでる本、
Fさんの「20代で得た知見」と言う本の中にこんな言葉がある。

「たった三秒で終わった出来事でも、それがもし永遠に記憶に残るほどのものなら、それは永遠より長い」

僕はこの言葉を読んで思い返す。頭の中のフィルムにあるのは明け方のくたびれた僕たちだったり、10-FEETのライブのギターの1音目。

明確に何を話してたとか何を聴いたとかは思い出せないけれど確かに僕はそこに居たし、心の底から生きてると実感してた事は思い出せる。

僕はこれからも誰かから見たくだらないを大切に育てていきたい。


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