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努力したからといって必ず報われるとは限ら無い。でも努力し続けた先に得る事はあると信じてる。


卒業式の日、体育館に集められた卒業生たち、家族、お世話になった人達、大勢の人に見守られながら僕は名前を呼ばれこんな言葉を言い放った。


「鈍臭かった僕でも頑張る事でソフトボールのキャプテンになる事ができ、努力は人を裏切ら無いと言うことを身をもって感じる事が出来ました。」


こんな感じだったと思う。


今思えばこの言葉「努力は人を裏切ら無い」と言う言葉は軽率だったなぁと思うのと同時に、自分の中の心の成長なのか諦めなのかわから無い変化に戸惑う。


今の自分なら、


「努力したからといって必ず報われるとは限ら無い。でも努力し続けた先に得る事はあると信じてる。」


こんな感じだろうか。

あの卒業式以降の自分は失敗ばかりの毎日だった様に思う。うまく周りに馴染めずに無理に友達を作ろうとしては傷ついたり、大切な人に気づいて欲しくて背伸びして声にしたものの何も変わらなかったり。どうしようも無い事にただ泣くしかなかった日もあった。


頑張ってもどうしようも無く報われ無い事がこの世にあることを知った。


でも僕はこの報われなかった気持ちを無いものには絶対にしたくは無いからこそ、この気持ちをぶら下げて歩き続ける。失敗や悲しい出来事は幸せの原石だと僕のイヤホンから囁くように流れる音楽の様に自問自答を繰り返すしかないのだ。


確実に僕は昔より不器用になったし、生きづらいと感じる事が多くなった。生きる理由を探すようになった。何者かになってしまいたいと思うようになった。

ネットを開けば成功者と言われるお金持ち達や、芸術家、小説家、バンドマン。自分なんかよりもどこか優れている人がわんさか目に見えてしまう時代だ。

比べても仕方ない事は分かっていても同じ土俵に置いてしまいがちだ。でも僕がするべきことは人と比べて劣等感を感じることよりも、もっとシンプルに自分を信じ、心の赴くほうに力を注いでコツコツ続ける事なんじゃ無いだろうか。



努力は人を裏切るかもしれ無いが、得るものは必ずあると信じて、僕が主役の人生を生きたいと思う。


何者かになるよりも自分だけの生き方を信じて。



                text.ながた。

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