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エッセイ

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大事にしたいこと、考えていること、伝えたいこと…など。
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花に触れ、花を愛すということ

花に触れ、花を愛すということ

突然だが
わたしはアルストロメリアが好きだ。
中学生のときの職場体験で
近所のお花屋さんを選び
そこでアルストロメリアとは出会った。
その時からだから
アルストロメリアを好きになって10年以上になる。

いま、わたしは入院中だが
我が家ではアルストロメリアが咲いている。
ツボミもちゃんと開いて
2週間以上咲いている。

入院前
わたしは毎日アルストロメリアに触れながら
声をかけていた。

「おはよ

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暴力に屈しない、ということ

暴力に屈しない、ということ

7月18日のお昼ごろ
わたしはかかりつけ精神科の待合に居た。

そこを
わたしと同じく朝早く来ることが多い患者(女性・40〜50代くらい)が、車椅子に乗り、見かけたことのない男性に押してもらって通りかかった。
目の前を通ったほんの一瞬、わたしが前を向いていたから、彼女のことが視界に入った。目も合っていないくらい、わずかな時間のことだった。

ところが
通りすぎて角を曲がろう、という時
急に、彼女が

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odを手放す、と決めました

odを手放す、と決めました

わたしは今の精神科にかかる前の
小さなクリニックに通っていた頃から
処方薬odを繰り返し
何度も救急搬送されてきた。

わたしの
odの歴史は長い。

そして
処方薬odだったのが
去年の4月から金パブodに変わり
1年近く金パブを飲み続けてきた。

救急搬送を何度も何度もされて
拮抗薬(※解毒剤、アセチルシステイン)も二度飲んだ。

金パブは
飲み続けた結果、3月に大きく体調を崩し
入院をして

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クエチアピン(100)を140錠飲みました。

クエチアピン(100)を140錠飲みました。

覚えていないことのほうが多い。
だから
ここに書くことは
あとから周りに聞かされたことが大半を占める。

5月7日の15:30頃
わたしは
クエチアピン(100)を140錠飲み
そのまま意識を失った。
16時過ぎに訪看さんが来た時には
すでに意識がなかったという。

救急車は呼ばれたけれど
何を何錠飲んだか、誰も分からず
“二次救急”の扱いになって、搬送された。
運ばれた病院ではたいした処置もされ

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市販薬odから処方薬odへ

市販薬odから処方薬odへ

金パブ24時間90超えの生活を
毎日送っていて
もはや、金パブを飲むために生きている
という状態になり
身体はぼろぼろだった。

だから一度
緊急で入院をした。
スーパー救急病棟の、保護室で
医療保護入院というかたちで。
もちろん
保護室である必要も、医療保護である必要も
なかったけれど
1日も早く入院を、と
主治医がこじあけてくれた入院だった。

金パブをやめたこの入院期間に
常に消えなかった胃

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親友のこと。

親友のこと。

わたしにはいま
とてもとても大切で失いたくない大切な親友がいる。

毎日電話をしても話し足りないくらい
話したいことはたくさんあって
伝えたいことはたくさんあって
でも
電話の無言の瞬間もまったく気にならないくらい
大切で特別な存在。

病院で出会ったから
患者同士なわたしたちだけど
わたしは彼女を“患者”として見たことは一度もなくて
出会った瞬間から大切で大好きな親友。

似たもの同士だから

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パブロンゴールドを150錠飲み、命の危機を感じた話

パブロンゴールドを150錠飲み、命の危機を感じた話

このままだとわたしは確実に死ぬ
と、生まれて初めて思った。

2/18〜19にかけて130錠のパブロンゴールド(以下金パブ)を飲み
その後、OS-1とお粥しか摂取できず
それすらも吐いてしまうことが多々ある日々に
わたしの身体は確実に
一日一日と衰弱していっていた。

起き上がることができない時がある
吐き気で身動きすら取れない時もある
起き上がれても立ちくらみで、ベッドから、膝から崩れ落ちたこと

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パブロンゴールドを130錠飲んだ話

パブロンゴールドを130錠飲んだ話

1週間前の話になる。
先週の日曜日、いつものように24時間トータル90錠のパブロンゴールド(以下、金パブ)を飲んでいた。

2月17日
19:02 30錠
22:47 30錠
2月18日
18:30 30錠

そして
19日
夕方いつものように
16:11 30錠の金パブを飲んでから
親友と電話をしていた。
とてもしんどかった。繋がっていたかった。

でも
そのタイミングで親友の友だちが
処方薬を

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フラッシュバックの対処法

フラッシュバックの対処法

わたしは数ヶ月前まで
頻繁にフラッシュバックを起こし
時に、病院で崩れ落ちて車椅子で運ばれたりもしていた。

そんなわたしが
フラッシュバックをコントロールできるようになり
いまでは
ほとんどフラッシュバックは起きていない。

なぜそうなったのか。

薬剤師さんの言葉

フラッシュバックに頻繁に悩まされていて
それが“死にたい”に繋がっているわたしに
薬剤師さんが教えてくれた。

「わたしはね

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食べることが怖い

食べることが怖い

最近
エネーボ6缶生活から
固形物が食べられる生活になっている。

それ自体は
はたから見たら喜ばしいとこだと思う。

でも
わたしには怖さが付きまとう。

わたしは摂食障害を発症してから
拒食→過食嘔吐→拒食→過食嘔吐を
繰り返してきた。

だから
食べられるようになったことで
それが過食嘔吐になってしまうことが怖い。

食べることは楽しい。
友だちも食事にも行けるようになった。
でも
同時に怖

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Diorというわたしの居場所

Diorというわたしの居場所

今年に入ってから毎月欠かさず行く場所がある。

Dior 京王百貨店新宿店

はじめは、よく買い物をする百貨店
というだけの理由で選んだ。
他に理由なんてなかった。

でも、今では大切なわたしの居場所になっている。

わたしには
いつからか正確には覚えていないけれど
担当さんがついてくれている。
いつも、わたしにぴったりの色を
的確に選んでくれる、信頼できる人。

敬遠していた赤リップを
似合うよ

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パブロンゴールドを120錠飲んで、後追いしようとした話。

パブロンゴールドを120錠飲んで、後追いしようとした話。

わたしの唯一無二の大親友が亡くなった。

市販薬を80錠飲んで意識を失い
そのまま亡くなった。

亡くなる2日前に会ったばかりだった。
いつもと同じようにたわいもない話をして
だけどあの日は何だか帰りたくなくて
訪看さんに外来が混んでるって嘘をついて
訪看の時間が過ぎても病院に居た。

でもまさか、
あの日が最後になるとは思っていなかった。

出会ってまだ1年もたっていないけれど
わたしたちは

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死ぬことは永遠に憧れで、美しい

死ぬことは永遠に憧れで、美しい

人生、誰でも
一度は死にたいと思ったことがあるだろうか。

わたしは、ある。
それも数えきれないほど。
死にたいと思い
何度も死のうとしてきた。

わたしにとって死ぬことは憧れで
死ぬことは何より美しい。

“死ねる人”に憧れてきた。
人身事故のたび詳細を調べてしまう。
本人のアカウントにいきついたこともある。
自殺配信のアーカイブも
保存して何度も見ている。

死ぬことは憧れだ。
だって、全てを

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大切な人とのお別れ

大切な人とのお別れ

わたしにとって大切な訪看さんが居た。
名前は神戸(かんべ)さん。

一度は距離が近くなりすぎて
最初の訪問で揉めて、NGを出したほどだったけれど
その後関係を修復させて
出会って日は浅かったけど
なんでも話せる関係になっていた。

でも
腰を痛めて、GW明けから1日も出勤することなく
10月いっぱいで辞めてしまった。

心に、穴が空いた気がした。

かずみちゃん、と呼んでくれるようになったこと。

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