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世の中はRPGである

こんばんは。流です。
1人アドベントカレンダー10記事目です。
ついに更新が1日遅れてしまいましたが、
完璧主義になってては多分完走できないので、気にせず今日2記事公開します。

さて、今日のテーマは世界はRPGだよねというお話です。

考えながら書いているので僕もどう着地するのかはよくわかりませんが...!
なぜこれを書こうと思ったかというと、
世の中には二元論が多い
そして自分と逆サイドの価値を完全否定しようとすることが多い
と日々感じるからです。

例えば就活生が一度は聞くのが

ベンチャー と 大手

それから

日本 と 海外

事業部門 と 管理部門

などなどなど

これらの対立構造ってよく見ます。

僕は結構馬鹿なので、
もともとは、
みんなポジショントークで自分サイドを良く見せるために、相手サイドをイジってるんだと思ってましたが、
実はそうではなく、
割と本気で逆サイドの存在を心の底から全否定している人が多いんだなと気づき、
いやいやいやと思い始めました。

この世の中に完璧な人間なんて存在しません。アニメやゲームのラスボスの様な全パラメータMAXの人間なんて多分いないです。

オリンピックメダリストで、世の中に大きな価値を生み出した事業家で、世界有数の投資家で、ノーベル賞受賞者。
みたいな人、少なくとも僕は一人も知りません。

世界的に知られているストレングスファインダーでも、人には34種類の資質があり、
誰にでも1位の才能があるが、
逆にどんな凄い人にも34位の資質があります。

多くのRPGでは、
いろんなタイプの仲間や能力を自分のポートフォリオ(パーティとかデッキとか)に加えて物語を進めると思います。

ポケモンにあんまり詳しくはないですが、
多分、スタートからチャンピオンまで、炎タイプのポケモンだけで行ってやるぜ!
みたいな人はなかなかいないと思います。
(そもそも「なみのり」覚えられるポケモンいないと最後までいけない...少なくともルビサファまでは!)

現実世界もそれと同じで、
誰かが担わなければならない「役割」が大量にあります。
文明が発達しすぎて、
その「役割」の種類も増え続けていると思います。

原始時代は狩猟担当と家を守る担当だけだったかもしれません。(知らんけど)
そして、色んなものが高度に発達した結果、
普通に生活していても目に入らないけど、必須な役割というものも増えました。

例えば、集落の若者が川から水を引いてきてくれたのをみんな知ってたかもしれませんし、村長的な人がみんなに水を配りに来るのをみんな知ってたかも知れません。(これまた知らんけど)
現代では、日頃水道局の方やガス会社の方の存在を意識することってほとんどありません。

台風の時にTwitterで毎回毎回必ず起こっているくだりで
「こんな台風の日に出社しなきゃならないブラック企業馬鹿なの?」
「そんな企業のおかげとテメェらライフライン使えたり、電車乗れたり、コンビニに食料補充されてんだろーが」
みたいな話があります。

あまりにも社会が発達しすぎていて、
自分は気づいていないところで、
自分の生活を間接的に支えている人が何千人、何万人といるのが現代です。
 
僕は最近、
世の中の一人一人の才能がもっと発揮される為に、新卒や第二新卒層も含めて、
全ての人が複数箇所で才能を発揮できる世界にしたいなと思ってます。
ざっくりいうと可能な限り複業解禁になった世界です。

というのも、一社、一組織でしか働けない世界では、その人はその組織で求められる才能以外を発揮することが極めて難しいです。
しかし、人は複数の才能を持っています。
その才能を眠らせてしまっていることが非常に多いです。
また、多くの企業ではまだまだ仕事は与えられるものという構造になっており、
僕は、才能も意欲も有り余っているのに、
その組織から与えられた役割では持て余してしまっている有望な若手社会人を何人もみてきました。(もちろん与えられた役割での目標は余裕で達成している前提です)
そのような彼ら彼女らが、
本人が望めばその才能がべつのどこかでも社会に還元できる社会になればいいなと思っています。

特に理由もなく一社でしか働けない世の中というのは、
極端な言い方をすると
「才能を無駄にしている社会」
だと思っています。
(もちろん安全性、情報、業務内容など様々な観点から、一社に専念して貰わなければ困る業種、職種も沢山あるのは理解しております。それらはこの話の対象外です。)

これを本気で変えていきたいとします。
僕にまずできることはなんだろうと考えた時に、
まずは自社で
・現職に不満があるわけではない
・現職では当然のようにトップパフォーマー
・ただ力も意欲も有り余ってる
・刺激が足りておらず環境を求めてる
というような方を、ミニマムコミットで良いので巻き込んでいくことだと思いました。

その人たちの余っている才能と力がうちに還元される。
社会的には意義のあることで、
本人にとっても望んでいた機会で、
当然うちにとってはそんな才能にあやかれるのは最高です。
僕は自由度の高い会社、自由度の高いポジションについているので、比較的容易にこのプロジェクトを進められます。
このプロジェクトにより、
彼らの才能が発揮されうちの業績が上がり、
また、優秀な人たちがみんな社員ではないけど何故かあの会社に関わっているぞ
という状況になってくると、
様々な企業から注目され始めることになると思います。
その頃には、
僕やうちには、成功したことも失敗したことも含め、ノウハウや情報が大量に溜まっています。
これを公開すると、1社、また1社と、
複業採用を取り入れていく会社が増えていくかも知れません。
彼らは、一度僕が踏んだてつは踏まずにすみます。
これにより、複業採用を取り入れた会社が軒並み業績が上がっているとか、
求職者側も、複業に寛容ではない企業には見向きもしなくなるとか、
そういう状況になってくると、
最後の最後には、日本を代表する大企業でも、このムーブメントを無視できなくなるかもしれません。
そして日本で一番多くの新卒社員を採用する会社や、日本で一番大きく経済を動かしている会社が、このムーブメントに乗っかる決断をしてくれた時、
初めて社会が変わったといえるでしょう。
 
この話の中で、
僕(うち)というのは、
よく採用や就活の場で語られる二元論のうち、「ベンチャー」の方です。

日本で一番多くの新卒を採用する会社
日本で一番大きく経済を動かしている会社
というのが、同じく二元論で語られるのうちの
「大企業」の方です。

この二元論で語られる場合、
「ベンチャー」と「大企業」は、
まるで、分断された別々の世界に存在するもののようにとらえられています。
ただ、今回の話では、
「ベンチャー」も「大企業」も同じ世界の中で、一緒になって世界を変えました(僕の妄想ですが)。

今回の例でいうベンチャー。
得意なことは「変化」です。
苦手なことは「影響力」です。
どんどん新しいことに挑戦しやすく、
一気にレベル100の挑戦をし、100の変化を起こすことができます。
その代わり、挑戦が失敗した、マイナス方向にふれた場合、一気に潰れてしまうかも知れません。
そして上手くいっても、失敗しても、
それ自体が及ぼす影響力は1しかありません。


逆に大企業。
得意なことは「影響力」です。
苦手なことは「変化」です。
彼らはステークホルダーが非常に多い。
社員の数もベンチャーの数百倍。
サービス利用者も数百倍。
取引先企業も数百倍でしょう。
彼ら1社が少し変化するだけで、
それだけ多くの方々に影響が及びます。
影響力100としましょう。

ベンチャーが100変化した時のインパクトと
大企業がたった1変化した時のインパクトを比べると、
ベンチャー 変化100×影響力1=100
大企業 変化1×影響力100=100
で同じくらい社会が変わります。

その分大企業は、
なんとしても自らの行動がマイナスにふれないようにしなければ大変です。
だってベンチャーが失敗して-1の変化を起こしても社会への影響は-1かも知れませんが、
大企業が失敗して-1の変化を起こしちゃうと、影響力との掛け算で-100になっちゃいます...

お互い得意とすることが全く違います。
ただしどちらも世の中には必要です。

先程の複業の例で言うと、
最初に実験を行い、成果を出し、周りを巻き込んでいくベンチャー的存在も、
その結果を踏まえて、何千人、何万人に関わる大きな決断をする大企業的存在も、
どちらも存在しなければ、双方が協力しなければ、社会は変わらないからです。
就活生がどちらの役割を選ぶかと言うのは、
まさにRPGで、自分のキャラの属性や特殊能力を選ぶのに似ていると思います。
もっと俯瞰的に見ると、
結局どちらの属性を選んでも、もう片方の属性のキャラクターを仲間にしなければ全クリはできません。

今回は、就活や企業の例が中心になりましたが、
これ以外でも世の中ほとんどのものは役割分担です。
それぞれが存在するが故に、それぞれが存在できています。

世の中はRPGです。
俯瞰的に見ると、
いかに多様なポートフォリオを組めるかは、
非常に重要です。
それを忘れず、
他の立場を尊重することは、
綺麗事ではなく、
社会を成り立たせ、
自分自身の生活を豊かにする為にも、
忘れてはならないことなのではないかと思います。

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