日記が書けない娘へのアドバイス
日記が書けない、と娘が泣いている。
書きたいことはいっぱいある。
今日やったこと、ちょっとした発見、うれしかったこと、目新しいこと。
宿題ではなく不定期に書いていい、というものなので、無理に書くことはない。だけど「書きたい」という気持ちに反して、うまく言葉が出てこないし、大人に言われた通りにも書きたくない。自分の言葉を使いたいのだ。
泣いている間は、うまく書けない。言うことも聞いてくれない。少し落ち着いてから、ぽつりぽつりとお話する。
今日やったことをいろいろ並べてみよう。お買い物したこと、一輪車に乗ったこと、新しいプリキュアを見たこと、朝起きたら寒かったこと、納豆チャーハンがおいしかったこと。
何を思ったか考えてみよう。楽しかった、うれしかった、ちょっと寂しかった、悲しくなった、ママと遊べてよかった、これが好き。嫌だった。
今日やったことのなかで一番書きたいものを一つ選ぶ。読む人にわかるようにそれを伝える。そして何を思ったか感じたのか、自分の気持ちを書く。
それで、日記ができる。
書き方は自由でいい。けれど、最初から自由なのは難しいから「今日は~」から始めていい。慣れたり飽きたりしたら、出来事の順番を変えてみたり、気持ちから先に伝えたり。
一緒にやったことを書き出してみた。その出来事をつなげてみた。線をひっぱって、気持ちを付け足す。それを見ながら、ようやく日記が書けた。
1月20日
わたしはきょう、てまきずしをたべました。たまごときゅうりとすめしをのりでまきました。にんじんとすめしをのりでまいたものもつくりました。なまえもつけました。うさぎまき、となづけました。おいしかったです。
2月3日
きょう、おとうさんといっしょに、ドーナツやさんに、いって、おまけでポケモンのすごろくと、えあわせカードがはいっているものがおまけについてきました。ピカチュウのと、イーブイのがあって、わたしのすきなイーブイのほうにしました。
いえにかえって、つくりはじめました。つくっているあいだに、おかあさんがかえってきたら、みんなであそびました。たのしかったです。
2月10日
わたしは、きのうひなにんぎょうをかざりました。おとうさんにも、ちょっとだけてつだってもらいました。わたしのいえのひなにんぎょうは、小さくて、木で、できていてゆらせるようになっています。どだいをつくるのがむずかしかったけど、おにんぎょうはかんたんでした。
こんな感じに日記を書いている。文法や文章の作法、漢字の間違ってるところは学校で直してもらえばいい。
お父さんも、毎日書いているよ。考えたこと、感じたこと、好きなもののこと、楽しかったこと。書いておかないとすぐに忘れちゃうからね。
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