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簡単に崩せるが簡単に戻せないもの

デザインにおいてあたりまえすぎることですが、それがないと考えるきっかけや糸口がなく、答えが見つからず永遠と漂い続けているイメージです。軸とも表現でき、その軸は様々なことを決定するときに重要で、そこを基準に正しいかブレているかを判断するための重要事項です。それがが出来上がると関係者との意思疎通も早く、どこに向かいたいかを簡単に共有できる便利なものです。「コンセプト」は重要な要素です。

様々なところで「コンセプトとは」を説明しているので、あえて説明するまでもありませんが、ビジネスアイデア、商品、サービスなどいたる所に必要で、コンセプトの面白さが人を惹きつけている要素でもあります。なのでコンセプトが曖昧なものは共有されづらい印象です。

「コンセプト」はじつにデリケートでそれを管理する人がいないと簡単にブレていきます。しかも厄介なことにコンセプトは一度ずれてしまうとそれを戻すことがとても難しく、ずれたものを後付けで無理やりコンセプトに組み込もうとすると、「自分たち都合」のよくわからないものになっていき、コンセプトと、とても呼べるものでなくなります。なので、とてもデリケートなコンセプトを必死で守り管理しなければなりません。


日本はコンセプトがずれやすい

特に日本では権威や忖度などで簡単にコンセプトがずれることがあるので注意が必要です。コンセプトを決めたのに鶴の一声でそれがずれていくこともよく聞く話です。世に出ている優れているアイデアはコンセプトを必死に守り通した関係者達の結晶と私の目には映ります。


ズラすなら意図する

今ままでのことを振り返るとコンセプトは絶対にブレてはいけないように思えるが、頑なに同じことをやり続けるのも少し違い、意図してコンセプトを変えていくことで鮮度を保つことも重要です。なので、コンセプトをブレない要素と柔軟な要素と分けて考えておくと今後の展開に合わせて柔軟に対応していけます。


コンセプトは作ることは意外と簡単ですが、それを守る(管理する)ことは非常に大変です。トレンド、競合相手、気分、言い訳などによってどんどんブレていきます。なのでここを管理することもデザイナーやクリエイターには求められているのではないかと思います。

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