見出し画像

【決定版】小学算数 掛け算順序は大切 論理的思考力 総合的な知の涵養

小学校の算数における「掛け算順序」は非常に大切です。
これは論理的な思考力、専門教科に限らない総合的な知を涵養するカリキュラムであり、意味のある学びとなります。
だからこそ、テストの配点においても「式 10点」「答え 10点」というようにそれぞれ分かれて評価される形になっています。
基本的に、掛け算の答えが合っていて 0点になるという位置付けではありません。

■家族4人います 家族で一人3個ずつみかんを食べる場合みかんは何個必要でしょうか?
■ 式  3×4=12  (4人×3個 では間違い)
  答え 12個

文章問題・応用問題と言われるように算数・数学は総合的な知の一分野です。上記問題で言えば、積としての「12」を導き出す手段・道具となります。
そして「式」に限らず「答え」においても総合的な知・社会的な知は重要で、何個必要かという問いに対して「12」では不正解で、「12個(こ)」という解答が正解となります。
これは小学2年生の掛け算以前に、小学1年生の足し算・引き算の段階から学び・問われている内容です。

そもそも、論理的な概念を言語化・数式化出来る人と出来ない人、掛け算の順序を区別して使いこなせる人と使いこなせない人では知のレベル・豊かさは異なり、社会的な認知・評価が違っても当然です。
法律や各種キャンペーン・セール等の規約を読めるか・理解出来るかということにも繋がりますし、逆にこの区別が出来ないような人が作った規約は誤解・誤認を招きやすく無用な問い合わせ・トラブル等を増加させるなど企業・組織の損失ともなり得ます。

実際、博士号取得者の就職難問題にも見られるように、特定分野における専門的な知・学位と専門教科に限らない総合的な知・社会的な知は必ずしも連動しません。
日本人にとっての「究極的な知」とも言える「日本国民の総意」に関しても、学位や社会的な地位・肩書に限らず憲法1条「象徴」「日本国民の総意に基く」の意味合いを読み解けない、天皇・皇位継承の枠組みが理解出来ない人は多数です。
※ note 別記事 王位皇位の世襲方法分類 分類比較論が重要
具体的に社会生活、知的活動にも繋がってくる問題であり、だからこそ小学校の早い段階で学びのカリキュラムが組まれている形になります。

小学校の教員は、しっかりとカリキュラムの意味を理解した上で子にも親にも学びの意味・重要性を説明出来るようこの問題を捉え直してもらいたいものです。

※「掛け算順序」を蔑ろにし論理国語の重要性を解さずに稚拙な表現を用いる必然的因果として、中学数学における「累乗」の理解・説明も不適切で無用な困惑・混乱を招いている例も多いのが現状です。
※ note 別記事 中学数学 累乗の説明における論理国語の稚拙さ 高校数学 べき乗 0乗 マイナス乗では通用しない

ここから先は

4,862字

¥ 200

任意性の高い"サポート"の仕組みは、贈り手/受け手双方に予期せぬ共感をもたらす有意義な枠組みと思います。 人と人との縁の繋がり、広がりは貴重な人生の宝と思っています。 天にお任せにて。