#60 ミスの指摘は絶望でも否定でもない

今週もお疲れ様です。
ながなっつです。

あなたは「仕事でのミス」を極端に恐れてはいませんか？
私は、現在はだいぶ落ち着きましたが、数年前までは仕事でのミスが極端に怖かったんです。

それはミス自体もそうですが「ミスを指摘されるのが本当に嫌だから」でした。

では、どうしてミスの指摘が嫌だったのか？

今回は「ミスの指摘」について、一緒に考えてみましょう。

「とーしつとーく文字版」はラジオトークのチャンネル「とーしつとーく」がベースです。
統合失調症を抱える私・ながなっつの経験を元に、内向的で考えすぎてしまうあなたの悩みを共有。
一緒に解決策を探っていきましょう。

あなたの不安がふわっと軽くなるきっかけになりますように。

○ミスを極端に恐れていた時代

ミスを恐れていた時期、私は完璧主義的な一面を持っていました。

何事も完璧にしないと気が済まず、学生時代はテストで100点が取れないと、何回も間違った箇所を復習していたんです。

社会人になっても完璧主義的な性格は変わらず、完璧さを求めるあまり、仕事に時間がかかるようになりました。

結果的に統合失調症を発症し、初めて就職した会社は退職となりましたが、それでも完璧主義的な性格は変わらなかったんです。

今になって思い返すと、小学生時代に問題を間違えた際「間違ってるじゃん」と、からかわれながら指摘され、恥ずかしい思いをしたことが「ミスをしたくない」と思い始めたきっかけでした。

ミスすること自体も怖かったですが、ミスを指摘され、恥ずかしい思いをすることが嫌だったんです。

そしてミスを指摘されることで、自分自身も否定されるような感覚も覚えていました。

○きっかけはWebライティング

そんな私が完璧主義を変えるきっかけとなったのが「Webライティング」の仕事でした。

「Webライティング」とは、インターネット上に掲載する記事を書く仕事のことで、クラウドソーシングのサイトには数多くの求人募集があります。

私も「文章を書く仕事がしたい」という思いから、6年ほど前に本格的にWebライティングの仕事に取り組みました。

ただ、Webライティングの仕事は、常に「修正」がセットでした。
作成した記事を担当者に納品する前に、自分で「類似記事をチェックするサイト」でチェックしなければいけなかったんです。

Webライティングの記事作成は、情報はWeb上から取得しても良いのですが、あまりに参考にし過ぎると内容が参考先と似てしまいます。
同じような内容の記事は、Web上では「盗作」とみなされるため、「類似記事チェックサイト」でのチェックが必須だったんです。

そこで何回も修正を重ねる必要があり「この内容で大丈夫なはず」という完璧主義は、通用しませんでした。

次第に私の中にあった完璧主義的な性格は、強制的ではあったものの、良い意味で崩れていきました。

○完全浮上は疑問と立て続けのミス

それでも、何回も修正を続けていると次第に「私の文章力は大したことがないのでは」と自信を失いそうになっていました。

そして決定的だったのが、私がWebライティングの仕事を止めるきっかけになった取引先でした。

「パソコンに関する情報を提供しているサイトの記事を書く」という内容で請け負ったライティング。
ただ、内容は専門的なものを求められ、次第に私の中で「この単価でこれだけのものを求めるのはどうなの？」という疑問が大きくなっていったんです。

そして、納品した記事も立て続けに書き直しとなり、最終的に契約打ち切りに近い形で契約を解除しました。

契約解除となった頃には、立て続けの修正のせいもあり、私の中の完璧主義はげんこつ程度の小ささになっていました。

ただ、この経験があったからこそ、完璧主義的な性格から完全浮上でき「まぁ、これくらいでいいかな」と、物事を捉えられるようになりました。

辛い経験ではあったものの、結果的には良かったのかなと今では思っています。

○まとめ： ミスの指摘で落ち込まないで

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

強制的に完璧主義的な性格を治したことで、ミスをすることも、ミスを指摘されることも、それほど怖くなくなりました。

「ミスを指摘されることは、人格まで否定されることではない」
この納得感が大きかったと思います。

あなたもミスをすることが極端に怖かったら、少しずつ相談する回数を増やしてみましょう。
ミスを指摘されることは、あなた自身の人格まで否定されることではありません。

どうか、指摘されることに少しずつ慣れますように。

次回の更新ですが、4月からは月1回、最終日曜日のみの更新となります。
更新の頻度は少なくなりますが、これからも記事を読んでいただけると嬉しいです。

また、4月か5月のどちらかで、Radiotalkで初めてのライブ配信も予定しています。
決まったらお知らせするので、聞いていただけると嬉しいです。

それじゃあ、次回は4月にお会いしましょう！