215:COMITIA150ありがとうございました。僕はまだクリエイターではない。
・この度も本をお手に取っていただいた方、本当にありがとうございました。
・正直に言うと今回の新刊は今までの中では自分が創りたいものに一番近かったものの、他人からはそこまで欲しいと思われるものじゃないだろうなと思っていたので、「新刊ください」「全部ください」という声を頂いた時には毎回「え?マジ?」みたいな感情があった。
・本当に驚いていた。
・自分はまだクリエイターではないのだ。
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・以前、“クリエイター”とは「自分の世界観を形にできる者」だと自分の中で定義したことがある。
・そこから創作活動を続けてみると、クリエイターとはそれだけをするのでなく、「自分の世界感を形にできる力を持ちながら、それを生業とする者」という風に、自分の中での解像度が上がっていった。
・自分の創りたいものを創った上で、それが世間に評価されねばならないのだ。そうしないと、続けることが出来ない。
・自分の創りたいものを手に取っていただいた時、驚いているようではまだまだ未熟者である。
・そもそも、まだ3冊しか本を創っていない。それで「自分はクリエイターだ」などと嘯くのは、ちゃんちゃらおかしい。
・まだまだ自分にはやらねばならぬことがたくさんある。足踏みしている暇などない。
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・自分はまだ、「社会人をやっている」という甘い蜜を吸い続けている。
・「社会をアンチする時の説得力を持つため」という目論見のもと、言えば誰もがわかる企業を相手にしながら労働に従事し、そこで成果を上げたり・上長の言いなりになったり・後輩の面倒を見たりと会社員として求められることには全力で応えている中、会社員としての仕事にやりがいを全く感じなくなったのは進歩ではある。
・とは言え未だ給料という名の麻薬に依存している状態であることも事実だ。
・自分は──いや、僕は、“何者か”になるのだ。
・僕が誰だか、わからせてやる。社会に。
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・次の大きなイベントは12月1日(日)文学フリマ東京39です。
・また、11月30日(土)にも別なイベントに出るので、そちらもいずれ告知します。
・今後ともなにとぞ、よろしゅうよろしゅう。