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「買いたい」と思ってもらえるものを「売りたい」

表現活動をしていると、「自分が売っているものと、お客さんに買ってもらえるものが違うな」と感じることがあります。

例えば私は歌を作って歌っているけれど、来てくれるお客さんの中には私の歌を聴くのが目的なのではなく、歌っている最中の写真を撮るのが目的だったり、終わった後に話をすることが目的だったりする方も一部いると思うんです。

もちろん、お金を払って来てくれているので、だから嫌とかそういう訳ではないのですが、やはり違和感はあるんですよね。
しばらくは「それも私の一部だから」と自分に折り合いをつけていたし、そこに甘えている部分もありました。
目的が違うところにあっても、来てくれていることに変わりはないし、物販も買ってくれるから、良いんじゃないかと。
たぶん来てくれる方も「音楽ライブ」というわかりやすい看板があるから、目的がたとえ歌じゃなかったとしても、入りやすいんじゃないか、なんて思ったりもします。

でもなんだかそれって、ちょっと自分自身に言い訳してる気がしてしまって……
売る方も、買う方も。
「だったら歌わなくてもよくないか?」と思い始めました。

誤解のないように言っておきますが、写真を撮られることとか、終わった後に話すことが嫌なわけではないんです、本当に。
ただ、それがメインだったら、あえてライブという形にしなくてもいいじゃないか、こっちだって「買いたい」と思ってくれるものを「売りたい」よ、ということです。

スタバのカップが欲しいなら、コーヒー入りじゃなくカップだけ売りますよ、って話です。

正直にいうと、私の歌い手としての需要はそんなに多くないなと感じていて、(それで良いと思ってもいるんだけど)だとするとどんな価値の提供ができるんだろう? って考えてしまうんですよね。

なので、先ほどTwitterでアンケートをとってみました。

​金額同じならどっち?
・歌うけどMCなし終了後即撤収ライブ
・歌わないけどよく喋るスナック永井

私としては後者が多くなるんじゃないかと予想しています。
一度くらい、そういうイベントをやってみてもいいのかもしれないですね(と言いつつ、誰も来てくれなかったらどうしよう……)

いや、その前に投票自体が少ない可能性が……

なんだか自分が無価値な人間みたいに思えて来たので、今日は短めに終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!