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「晴れの日も雨の日も」 #112 フリーランスになっての日々

サラリーマンを卒業し、コーチングを生業とするフリーランスになって3ヶ月が経過した。

会社に行かなくなっても、起床時間は変わらない。ストレッチと気功、巡礼街道のウォーキングで一日が始まることも変わらない。
変わったのは朝食後に朝ドラを見ることだ。もともと朝ドラファンなので、ささやかな楽しみができた。

その後noteをあけたり、営業活動にでかけたり、コーチングセッションを行ったり、とその日の活動が続く。コーチングセッションは新しい案件を拡大中だが、今はまだ目標の半分にもいかない。自分で頑張るしかない。

何も予定が無い日もある。そういう日は風呂やキッチン周りの掃除を徹底的にしたり、雑草刈をしたり、山登りに行ったりと、ぼーっとしないようにしている。キッチン周りの大掃除は、細君の目の前でやるとイヤラシイので、細君がいない時にやる。帰宅した細君に「うわ、ありがとー」と言って貰えればこちらも嬉しい。

あと、パソコンに向かって気づきや学びを書きつけている時間も少なくない。


通勤がなくなったことは大きな変化だ。
まず、読書量が圧倒的に落ちた。もともと、司馬遼太郎、藤沢周平、池波正太郎、向田邦子などあまり肩が凝らないものしか読んでいない。読まなくても何の支障もない。が、読書好きだった自分を思うと、ちょっと寂しい気がする。

もっと寂しいのが「帰りに大阪駅前ビルでちょっと一杯」がなくなったことだ。
これはマグニチュード7レベルで寂しい。
細君は「行ってきたらええやん」と言ってくれている。せっかくだから、仕事がもう少し軌道に乗って稼ぎが伴ってくれば、夕方からのふらふら活動を復活させるかな。


問題は家でのことだ。
まず居場所。
細君のいるリビングでパソコンに向かったりもしてみたが、結局、Teamsでのセッションが増えてくると、ほとんど自室にこもっている。娘#4などは「その方がええで」と言っている。ま、そうかな。

一日家にいると食事のことも結構ビミョーだ。
昼は細君のほうが不在なこともあり、お互いそれぞれ勝手にしようという話になった。と言いつつ、二人とも家にいて細君が作ってくれることも少なくない。有り難いことだ。
夜は、火曜日と木曜日の細君の帰宅が少し遅めなので、どちらか週に1回は私が担当することになった。もちろん喜んで!だ。



以前にも書いたが、会社というのは実は自分を守ってくれている場所だ。
とりあえず、会社に行ってれば給料がもらえる。それは自分の生んだ価値そのものとは必ずしも直結していない。
出席をする会議もある。これも自分が本当にその会議に必要なのかは別問題だ。
なんだかんだ言っても、自分の場所があり、それは自分のアウトプットそのものとはまた別なのだ。

今の私はそうではない。
きちんと自分の価値を認めてもらえなければ仕事がない。
「自分の価値そのものを上げる」ことと、「それを相手に見えるように表現する」ことの掛け算が必要だ。自分から働きかけていかないと誰も相手にしてくれない。

毎月、請求書や活動報告書を送付したり、購入した事務用品やコピー代等のレシート、交通費等を整理・管理する雑務もある。ネットの具合が悪ければ「頼むわ〜」と言えた情報システム部の連中もいない。

なんでも自己責任で自分でやらないといけないのだ。

フリーランスになって初めてそういうあたり前のことがわかった気がする。そのかわり誰が常務だ専務だというのからは解放された。

また、今の稼ぎは自分が提供した価値への対価そのものだ。
相手が私の価値を認めてくれた分だけ収入がある。
毎月黙ってもらえる給料とは根本的に違う。
まさに自分の力で自分の足で立っている感じがして、背筋が伸びる思いだ。

いい選択をしたと改めて思っているし、楽観的に先行きを考えている。

追 ポッドキャストに出演したことがある(#77,#83)。私の翌週には同じ会社の先輩が登場した。その後、本番組の主催者田村さんを交えて3人で反省会(飲み会)をやった。その様子が先日公開された。
アホなオヤジ丸出しで「脱パン」を連呼しており、恥ずかしい限りだが、隠してもしょうがない。晒すことにした。
この収録は8月。独立したばかりで、気負いもあり、コーチングの技量もまだまだの頃だ。

今の私はこの時より格段に成長している。

と思いたい。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
仕事のご連絡・その他ご相談等はこちらに→nagairb21@jcom.zaq.ne.jp

太極拳の帰り道 安倉上池に夕陽が映る。心洗われる思いだ。

<予告>
#113 共にある
#114 11月は命日月間
#115 どっちやねん

(続く)

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